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格闘技・プロレス

【新日本G1】引退した”師匠”小川良成への想いを胸にザック・セイバーJr.が外国勢2人目の優勝「ノア道場での日々を称えるため頂点に立つ!」

どら増田

2024.08.19

ザックは師匠・小川の技である4の字ジャックナイフ固めを披露した。写真:新日本プロレスリング

ザックは師匠・小川の技である4の字ジャックナイフ固めを披露した。写真:新日本プロレスリング

 また日本マットでは「重要な人物が、リング上でも感謝したヨシナリ・オガワだ。彼は死ぬ日までレスリングを続けると思っていたけれど。でもオガワサンのやり方は…何も言わずに去るなんて、彼以上にクールに引退できる人なんていないね。なのに俺が大げさに騒いでしまって、彼が怒っていないといいけれど。(日本語で)小川さん、本当にありがとうございました」と改めて小川への想いを口にした。

 試合中に彼の代名詞である4の字ジャックナイフ固めを使ったことについては、日本語で「たぶん失敗。たぶん小川さん... どうでした? すみませんでした。4の字ジャックナイフ固めは難しいよ。小川さんは最強。すみませんでした、小川さん。すみませんでした」と謝罪していたが、小川への想いを背負って闘ったのは間違いない。

 さらに、「ニュージャパンのトップになることがいつも俺の夢ではあったけれど、日本でのキャリアはプロレスリング・ノアから始まった。みな本当に親切で、リスペクトと愛をもって俺を育ててくれた。俺の心にはこれからも方舟がある。ノア道場での日々を称えるために俺ができる最善のことは、日本のプロレス界の頂点に立つことだ。それを10月に成す。『KING OF PRO-WRESTLING』で、その時の王者が誰であれ。10月の時点の王者が誰かなんて気にしない。大事なのは、この美しい会場で俺が王座に挑戦するってことだ」と古巣への熱い想いを口にする。
 
 G1覇者はノア道場の小川教室で学んだプロレスを信じて、日本のプロレス界トップを獲ることで、小川への恩返しをしたいようだ。IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也はグレート-O-カーンとの防衛戦を先に行なうとしており、その勝者にザックが挑戦することになりそうだ。夏男の勢いがどこまで続くのか注目したい。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス34』
2024年8月18日
東京・両国国技館
観衆 8056人
▼『G1クライマックス34』優勝決定トーナメント・ファイナル(時間無制限1本勝負)
【Aブロック・セミファイナル勝者】○ザック・セイバーJr.(31分04秒 クラーキーキャット G1 34winner デッカーバージョン)辻陽太●【Bブロック・セミファイナル勝者】
※ザックが初優勝。

文⚫︎どら増田

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