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ラグビー

「いい選手は一貫性を保てる」ラグビー日本代表の新主将・立川理道にジョーンズHCが期待するものとは?

向風見也

2024.09.07

 立川が最初にジョーンズのグループに招かれたのは6月下旬。JAPAN XVとしてマオリ・オールブラックスと戦っていた頃だ。以後、7月までの代表活動にも混ざった。ナショナルチームに招かれたのは、22年以来のことだった。

 8月から託された主将という重責について、本人は述べた。

「プレッシャーを感じることもありましたけど、いまいるメンバーには将来性がありますし、所属チームで主将をしていたり、僕よりも多くのワールドカップに出ていたりする人もいる。そういう選手と一緒にチームを作り上げてPNCに向かうことが楽しみで、役割をいただけた光栄な気持ちのほうが大きくなっています」
 
 確かに今度のスコッドには、多彩な面子が並ぶ。フォワード陣を束ねるのは坂手淳史だ。埼玉パナソニックワイルドナイツの主将で、ジャパンとして2度のワールドカップに出ている。その坂手とフッカーの座を争うのは原田衛。今年日本一となった東芝ブレイブルーパスの副将で、代表デビューしたての25歳である。立川は続けた。

「僕自身の成長にもいいチャンスだと思って、返答(オファーを受諾)しました」

 日本時間8月26日。バンクーバーでの大会初戦で後半23分から出場した。

 その約6分後には、対するカナダ代表のラインブレイクに反応した。中盤を駆け抜けようとする相手を追いかけ、味方のカバー防御と相まって自陣22メートル線上で捕まえた。球に絡みつき、次の一手を遅らせた。

 攻めても渋く光った。防御ラインに仕掛けながらのショートパスで、後方のランナーを快適に走らせた。

 ノーサイド。55―28。新体制にとっての代表戦初白星を掴んだ。指揮官に称えられた。

「いい選手は一貫性を保てる」

 7日には埼玉・熊谷ラグビー場で、アメリカ代表を迎える。今度もリザーブ席に座る。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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