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ラグビー

急成長のヒントは2013年のウェールズ戦。人員とコンセプトを刷新した第2次エディージャパンはいつ結果を出せるのか?【ラグビー】

向風見也

2024.07.25

若返りを図るラグビー日本代表。新コンセプトの超速ラグビーで再び世界に挑む。(C) Getty Images

若返りを図るラグビー日本代表。新コンセプトの超速ラグビーで再び世界に挑む。(C) Getty Images

 何度も強調する。

「結果に関しては言葉にならないほど悔しい。ただ、チームの方向性に関しては悔しいところがひとつもない」

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 約9年ぶりにラグビー日本代表のヘッドコーチとなったエディー・ジョーンズが、7月23日、現体制初のサマーキャンペーンを振り返った。
 
 戦績は5試合で1勝4敗だ。勝ったのはJAPAN XVとして戦った対マオリ・オールブラックス2連戦の2試合目(愛知・豊田スタジアム/○26―14)だけで、国代表が競い合うテストマッチは3戦全敗とした。

 6月22日にはフランス大会でも敗れていたイングランド代表に17―52で屈すると(東京・国立競技場)、7月13日には戦前の世界ランクで下回っていたジョージア代表に23―25で惜敗(宮城・ユアテックスタジアム仙台)。21日には進境著しいイタリア代表に14―42と大敗した(北海道・札幌ドーム)。

 当初から、道のりの険しさは予見されていた。

 2019年のワールドカップ(W杯)日本大会で8強入りのジェイミー・ジョセフヘッドコーチ体制は、続く昨秋のフランス大会で2大会ぶりの予選敗退。20年以降の強化環境が限られたなか、W杯開幕以降に登録された選手の平均年齢を「28.5」から「28.7」に引き上げていた(追加招集を含む)。そのため当時いたスタッフのひとりは、「24年の船出は、誰が率いても厳しいものになる」と話していた。

 27年のオーストラリア大会に向け、約9年ぶりに発足のジョーンズ体制は若返りを託された。さらに今夏は前主将の姫野和樹をはじめ、フランス大会からの継続的な選出が期待される面々が故障、休息のため代表入りを辞退していた。経験値がものをいう最前列では稲垣啓太、具智元ら、バックスでは松島幸太朗がそれに該当した。

 5月30日に発表された宮崎合宿参加者36名の平均年齢は「26.1」。うち13名がその時点でキャップ(テストマッチ出場数)を持たず、15名いたワールドカップ経験者のうち2名が怪我で離脱している(いずれも追加招集は除く)。
 
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