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ラグビー

“オールブラックスになりたかった”男が再び日本代表として憧れのチームと激突「今回はあんまり特別な気持ちはなくて…」

向風見也

2024.10.25

 今年のテストマッチではここまで3勝4敗と黒星を先行させる。ただし大きく若返ったばかりのチームが新コンセプトの「超速ラグビー」を理解し、より遂行できるようになったと実感。だからこそ、世界ランクで11上回る3位の強豪国にも自信を持って挑める。
 
 体格で下回らないことにも手応えを掴む。相方のロック候補に202センチのサライナ・ワクァら巨漢がいるのを踏まえ、こう語る。

「いま(の日本代表)は身長の高い選手も、身体がでかい選手もいっぱいになっている。フォワードパックの対戦も楽しみです」

 バックアップ体制にも喜ぶ。

 高身長ながら低い姿勢でもプレーできるディアンズは、跳んだり、沈んだりするので膝へ負荷をかけがちだ。この身体的な傾向を踏まえ、代表側からオーダーメイドの強化プログラムを授かっているという。

 午前中はチーム練習のほか、ケアとトレーニングを兼ねたエクササイズで膝を強化する。合間、合間には、スタッフの力を借りてマッサージも施す。たとえば、「試合ができるレべルの怪我」を負ったとしても、よりフィットした状態でプレーできるようだ。

「ちょっとずつ調子がよくなってきている感じがするので、それをやり続けていきたいと思います」

 プロ野球の世界では、ディアンズが応援する横浜DeNAベイスターズがクライマックスシリーズを制して日本シリーズへ進出した。

 もっともいま優先するのは、毎朝6時台には動き出すタフな日程を充実させることだ。野球をチェックする余裕もなく、「疲れてます、はい」とディアンズは微笑んだ。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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