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食と体調管理

「最後までやり続けることで何かをつかめる」女子バスケットボール・宮崎早織の競技ヘの向き合い方と支える食習慣

矢内由美子

2025.02.05

写真提供:GettyImages

写真提供:GettyImages

―実際にENEOSに入ってみてどうでしたか?

 技術もメンタルも高校とはレベルが違いすぎてしんどかったですし、私は体がすごく細かったのでウェイトトレーニングにも苦労しました。練習時間自体は高校の部活の方が長かったですけど、ENEOSでは練習の質やフィジカルの部分が高校とは全然違いましたね。

―入った当初は試合のプレータイムを確保することにも苦労されたと思います。

 そうですね。でも試合に出られなくても一緒にやらせていただいてる選手が素晴らしい方々ばかりだったので、本当に良い形で下積みをたくさんさせてもらえたと感じています。それに、小さい頃から吉田亜沙美選手(現アイシンウィングス)のファンだったので、同じチームでプレーできること自体が素晴らしい経験でした。吉田選手が2016年リオデジャネイロオリンピックで活躍している姿はすごくかっこ良かったです。
 
―2021年7月、東京オリンピックの日本代表メンバーに選出されました。どのような気持ちでしたか?

 まさか自分が東京五輪のメンバーに入れるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったし驚きもしました。ただ、その前の1年間は計り知れない苦しさや辛さを感じてもいました。五輪に出場するために同じポイントガードの選手たちと3枠という出場枠を争うことになって、そういうシチュエーションは私にはすごく辛かったですね。

―当時はコロナ禍で、東京オリンピックは1年延期しての開催。日本女子は男女を通じて史上初の銀メダルに輝きました。

 私自身は、オリンピック開催が1年延びたから代表に入れたという要素が確実にあったと思っています。代表チームの中では12人目(※バスケットボールのオリンピック登録選手は1チーム12人)ぐらいの選手だったので、試合に出るためによりも、まずサブ選手の役割を果たそうと思って、練習で相手チームの役をスカウティングの通りにどれだけしっかりやれるかということに全力で取り組んでいました。

 今振り返っても、自分の役割をしっかり果たすという面でみんなが本当にプロだったなと思いますし、みんながトムさん(ホーバスヘッドコーチ)についていくという覚悟を持ってチームとして戦えたことで銀メダルを獲得できたのだと思います。
 

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