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バレーボール

石川祐希が所属のペルージャ、故障者続出で公式戦3連敗…「やっぱり勝つことが大事だなと思います」

佳子S.バディアーリ

2025.02.02

 試合について石川は、4セット目途中に脚のトラブルのため自分がコートを降りたことでリズムが変わったことに言及しつつ、「コッパの時とは違うチームの雰囲気も、この試合では2セット目、3セット目は見せられたと思っている」と評価。攻撃面の変化を生み出したのは、「球を速くする」チームの取り組みにあるという。「コッパイタリアの時よりもテンポが速いバレーになってきていると思う」と手応えを口にした。

 守備面についても、「リバウンドとかしっかり取るように言われてるので。取れているところと、取れていたけどブロックフォローが入りきれてないところがあったので、そこの修正も必要だなと思います」とコメントしている。

 アンジェロ・ロレンツェッティ監督からは、「プレーオフに向けてしっかり準備するとか、パフォーマンスにフォーカスするように」と言われているという。「それが2セット目と3セット目はできたというふうに思うんですけど、最後5セット目に負けてしまったのでもうちょっと踏ん張らなきゃいけないなと思います」と、試合を振り返った。

 自身の負傷については、「公式練習の時にちょっと違和感があって、試合が進むにつれてどんどん筋肉が張ってきてしまって。監督に『交代するか? 交代が必要か?』って聞かれて、『いや、いらない』って言ったんですけど、なんか替えられたんで、そこはコミュニケーションミスだったと思います」と述べ、「(膝は)問題ないと思います。(僕が抜けたら)サイドがいなくなってしまうので。怪我にはやっぱり気をつけないといけないな」と、笑顔を見せた。

 この日は、負傷離脱中のOHトライアングルの1人、ウクライナ代表オレフ・プロツニスキーがウォームアップに参加した。同選手の現状については、「スパイクは打っているので、来週くらいには戻ってこれるのかな。まだ分からないですけど。しっかりと彼も怪我と向き合って調整しているので、(回復が順調で)良かったです」と、チームメイトが復帰へ前進していることを声のトーンを上げて嬉しそうに明かしてくれた。
 
 主力OPベンタラの完全復帰に加え、試合内容はチーム再起の足掛かりとなった。プロツニスキーの良好な回復ぶりも朗報だ。それでも、黒星は黒星だと言わんばかりに、主将のジャンネッリはクラブ公式インタビューでフラストレーションを露にした。

 最後に石川は、「勝ちでしか切り替えられないというか、どれだけ良いプレーをしても負けてしまったら、結局、こういう雰囲気になってしまうので。やっぱり勝つことが大事だなと思います」と語り、コートを後にした。

 スケジュールが落ち着きを取り戻し、プレーオフへ向けてコンディションを整えたい2月。年末に現地を訪れていた専属トレーナーの野口嵩広氏(スポーツケアルーム代表)が、再びペルージャ入りするとの情報もあるが、その前に、まずは勝利を取り戻したいところだ。

 リーグ首位ペルージャの次戦は、レギュラーシーズン後半7節(日本時間2月3日午前2時開始予定)。11位ジョイエッラプリズマ・ターラントをホームに迎えて、連敗脱出へ挑む。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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