専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

「今、身になりつつあるところ」と進化を実感する石川祐希、日本人対決を制しペルージャの首位堅持に貢献

THE DIGEST編集部

2025.02.20

 リーグ戦で初の先発フル出場を果たした大塚は、11得点(アタック8、エース2、ブロック1)、石川はOH3選手をローテンション起用するチーム戦略の下、第2セット終盤と、第3セット中盤から第4セット16-16までコートに立ち、5得点(アタック3、エース1、ブロック1)を記録。11月に行なわれたシーズン前半の対戦は、ともに異なるセットでのスポット起用だったため、ネットを挟んでの攻防は持ち越しとなったが、この後半戦で直接対決が実現。両選手がサーブで互いを狙い合うなど、見応えのあるパフォーマンスを披露した。
 
 日本のメディア5社がこの試合を取材とあって、試合後のインタビューは時間制限が設けられた。日本人対決や試合の詳細について質問が飛んだ後、石川に新天地ペルージャでレギュラーシーズンを終えつつある現在の手応えと胸の内を尋ねた。

 今季の石川を追いながら頻繁に頭をよぎるのは、リーグ閉幕後に日本代表でネーションズリーグ初の4強入り、そして、プレーオフでペルージャを撃破し、翌年の再戦で敗戦目前へ追い込むなど、ミラノでのラスト2シーズンの試金石となった2021-22シーズンだ。やりたいこと、やりたかったことを詰め込み破裂寸前の風船のようだった当時の飛躍への予兆。常勝クラブでの6か月間は、当時とは観る景色や目指すステージがグレードアップした背番号14が、また新たな階段を上る前触れを異なる感覚で実感するに十分だったようだ。

「(当時と比べて)落ち着いてはいます。ここペルージャに来てから色んな学びだとか発見とか、ストレスも感じながら... 悪いストレスではなく良いストレスを感じながらやっています。それが今、身になりつつあるところかなって思っています。そんなすぐに結果がバンバン出せたらいいですけど、まあ、そんなに簡単なモノでもないので。(試合に)出た時、しっかり結果を出す、チャンスが少ない中で結果を出すことにフォーカスしていて、それが徐々に慣れてきたりとか、あとチームのメンバーとも試合をやればやるほど、やっぱり慣れてくるものだと。なんて言うんですかね。感覚というか... 言葉が難しいですね。ストレスなく、自分をもっともっと出せたら、また大きく(飛躍が)あるんじゃないかと思っています」

 なお、垂水優芽の所属先チステルナは現地19日に、未消化だったトレンティーノ戦に臨み、ストレート負けを喫するも、モデナの前節黒星によりプレーオフ最終枠の8位から7位へ浮上した。次戦は2節連続の日本人対決。チステルナは大塚が所属するミラノをホームで迎え撃つ。

 一方でペルージャは、後半戦10節(日本時間2月23日午前2時開始予定)で最下位に沈むミント ヴェロ バレー・モンツァとのホーム戦に挑む。

取材・文●佳子S.バディアーリ
【動画】石川祐希が敵チーム関係者をも唸らせる好パフォーマンス

【記事】満身創痍の状態で逆転負け…石川祐希のペルージャが伊杯4強敗退 被ブロック14本に地元関係者から苦言も「あってはならないことだ」

【画像】「一体どういう世界なの」高橋藍が“小さく見える”珍現象...ドミトリー・ムセルスキーと並んだ衝撃の一枚!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号