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モータースポーツ

【F1】「失望が勝る結果」角田裕毅の日本GP12位フィニッシュに専門メディアが厳しい見解も...「3連戦は勢いをつける絶好の機会」と次戦以降へ期待

THE DIGEST編集部

2025.04.07

 各国の専門メディアの反応を見ると、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』のレポートは「角田はレッドブルでの初レースで大きな野望を抱いていたが、結果は失望が勝るものに。金曜日は順調に進んだが、残念ながら予選で失敗してしまったことで、当初は表彰台を目指していたものの、すぐに目標をトップ10入りへと引き下げることを余儀なくされた。そして決勝では、トップ10に大きな変動が起きなかったレースの中で、12位に終わった」と、ネガティブな論調となっている。
 対して、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「12位という結果は、オーストリア籍チームの基準からすれば特筆すべき成績ではないが、少なくとも過去2戦でローソンが残した結果を上回るものだった。このニュージーランド人ドライバーに対し、角田は1周目で最初のオーバーテイクを決めたが、この意地の一手を除けば、彼のレースはトラフィックのなかで淡々と進んでいった」と、ポジティブな点にも言及して彼の週末を振り返った。

 英国の専門メディアは、日本GPの「勝者と敗者」を選定する記事のなかで、いずれも角田を「敗者」としており、『CRASH』は「彼のレッドブル・デビュー戦は、金曜日に良いスタートを切ったにもかかわらず、思い描いたような結果にはならなかった。レッドブルは今季、セカンドカーではまだポイントを獲得できていない。とはいえ、少なくとも角田が、前任者よりも『RB21』に対して適性があるという兆しは見せた」と寸評を綴っている。

 一方の『THE RACE』は、「角田には、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが成し遂げたような高みに到達することは最初から期待されていなかったものの、鈴鹿では時折、スピードと安定感を感じさせる走りを見せていました。だからこそ、土曜の予選での不振を引きずった12位という静かな結果は、とりわけ母国の観客の前でのレースだったこともあり、残念なものとなってしまった」と、厳しい総括となった。

 ただ同メディアは、別記事でこの日本人ドライバーの週末を「Q3に進出できるだけのポテンシャルは示しており、それはローソンがレッドブルで見せたものをはるかに上回るものだった。そのため角田とレッドブルは、(Q2の失敗がなければ)その後の結果が大きく違っていた可能性があると前向きに捉えており、その期待こそが、彼のデビュー戦を見た目ほど悪いものにしない理由となっている」とポジティブな見解を示し、「この3連戦は、角田にとって勢いをつける絶好の機会となるだろう」と次戦以降への期待も寄せている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】角田裕毅が念願のレッドブルデビュー!「RB21」で鈴鹿を駆け抜ける!一時セクター3で全体ベスト

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