各国専門メディアの報道を見ると、ブラジルのF１専門サイト『GRANDE PREMIO』は「角田は２度目のプラクティスを早めに終えた」との表現でクラッシュを報じたが、「初日を終えて言えることは、角田が２つのセッションの大半で、チームメイトのフェルスタッペンに非常に近い位置で走れていたということだ」と、彼のパフォーマンスについてはポジティブに評した。
 
　イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』も、「サウジの金曜日は、角田にとって残念な結末となった。この日本人ドライバーはFP２終盤でのクラッシュにより、RB21にダメージを負ってしまった」と、アクシデントに対しては厳しい記述としたものの、彼が見せたドライビングに話題を移すと、論調は以下のように変わっている。

「彼の初日は、決して悪いものではなかった。FP１ではチームメイトとわずか0.003秒差。この結果は、いよいよ角田の準備が整い、RB21への信頼度が高まっていることの証かもしれない。おそらく、その高まりすぎた自信こそが、ロングラン中に最終コーナー内側のウォールをかすめ、サスペンションを壊して外側のウォールへ真っ直ぐ突っ込む結果を招いたのだろう。唯一の救いは、チェッカーフラッグを受けた時点で６番手のタイムをキープできたことだ」

　最後に英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「角田のクラッシュは、レッドブルのドライバーとして迎えた初めての大きな後退であり、それまでフェルスタッペンと比較しても良いパフォーマンスを発揮していただけに、残念な出来事だった」と指摘し、彼の初日を振り返り、明日以降の展望も示した。

「FP１ではフェルスタッペンに対して僅差と迫り、FP２の最初の走行でもミディアムタイヤで競争力を発揮したが、ソフトタイヤではペースが落ちた。最初のアタックラップではターン１をミスし、その後は少し慎重になってしまったようである」

「ロングラン中のクラッシュは痛手であり、これまで２戦でチームメイトに比べてタイヤマネジメントに課題を抱えていることを考えると、今後への影響が懸念される。しかし、もし彼がミスを引きずらず、この日の良い流れを取り戻せれば、今週末はこれまでで最も強力なパフォーマンスを見せられるかもしれない」

構成●THE DIGEST編集部

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