専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

ペルージャがまさかのストレート負け…石川祐希は途中出場も波に乗り切れず。PO決勝進出は運命の最終戦へ【セリエA】

THE DIGEST編集部

2025.04.24

 後がなくなり迎えた第3セット、スタートから起用された石川はまず、クロス方向へノールックでアタックを決めると、精度の高いレセプションやラリー中の好守に加え、自らのストレート弾でリードを3点にする。ところが中盤終わりに、チヴィタノーヴァのOHイタリア代表マッティア・ボットロにエースを許した後のラリーで失点してしまう。

 ベンタラのレフト攻撃を拾った相手のディグが、ダイレクトでコート深くに戻った場面で、石川はボールが着地する寸前にアウトと判断。体と頭を捻って交わしたかに見えたが、左こめかみ辺りを微かにボールがかすめていた模様で判定はタッチあり。16-16とされた後、相手のサーブミスで再び前へ出たペルージャは、リリーフサーバーを任されたOPキューバ代表ハイメ・エレーラのエースと、スペースへ落とした石川の技あり一打でリード2点を取り返す。

 だが、終盤にチヴィタノーヴァのOH、ブルガリア代表アレクサンダル・ニコロフのサーブで戦況が一転する。石川がコート奥へ放ったアタックがアウトとなり、20-21とされた直後にエースを許してビハインドが2点に。さらに石川のレフト攻撃とロセルのアタックが続けざまにラインを割ってしまう。終盤の4連続失点で勝機を手放したペルージャは、プレーオフ初のストレート負け。2勝2敗とされ、決勝の舞台をかけた運命の戦いは第5戦へ突入することになった。
 
 ベンチスタートだった石川は、1セット目にリリーフサーバー。2セット目は序盤から3セット目にはスタートからコートに立ちアタックのみで8得点を記録。レセプションでチームトップの成功率(A+Bパス)69%をマークしたほか、献身的な守備が際立っただけに、3セット目終盤のアタックミス2発は悔やまれるところだ。アタックによる得点数でチヴィタノーヴァを上回ったペルージャだが、武器であるはずのサーブはエラーが相手の1.5倍にあたる21本に及んだほか、誤打も散見。ミスで32得点を献上した。

 大一番の第5戦でペルージャが攻守のリズムを取り戻すためにはサーブの復調がカギだろう。そしてOHの1枚を、これまでも窮地でチームの奮起に火をつけてきた石川に託すのかが注目される。上昇気流に乗るチヴィタノーヴァを相手にホームのペルージャが昨季王者の意地を見せられるか? 最終決戦は、日本時間4月25日(午前3時30分)に幕を開ける。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】PO決勝進出に王手、石川祐希がセリエA強豪での“実状”を独占激白! ベンチスタート、短いプレー時間も泰然自若「コートの中でやるしかない。結果を出すだけ」

【関連記事】PO決勝進出リーチのペルージャがフルセットで惜敗。無得点で精彩欠いた石川祐希にクラブ会長が“名指し”で叱咤激励「停滞から抜け出す必要ある」

【関連記事】石川祐希、強豪ペルージャでプレーオフ初の“出場なし“も前向き。試合直後に激白した「今やるべきこと」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号