専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

欧州CL制覇を狙う石川祐希。圧巻のパフォーマンスをみせた準決勝直後を直撃!「いつ何時も力を発揮できる準備をしている」

佳子S.バディアーリ

2025.05.19

 ちょうど準決勝の一週間前、本拠地パラバルトンで観た練習中の石川はアタックに守備、サーブと調子を上げていることが明らかだった。技術的なことはもちろんだが、何よりもこの大舞台に立ち、どんな気持ちでプレーしていたのか?と投げかけてみた。

「楽しくやれていたので、そこから流れをつかめたかなと...別に変なプレッシャーがかかっていたわけではないですし、そのこと以上にこのチーム(メンバー)での試合は最後になるので、皆と楽しくプレーできればいいなと思っています」

 エースにブロック、第2セットにはアタックで決定率75%をマークするなど、マルチな活躍で19得点を挙げた自身のパフォーマンスについては、「感覚は非常に良いですね。特にアタックに関してはそういったところが大事になるので。引き続き、僕の元へ来たボールはすべて決めるつもりでプレーしたいと思います」と話し、頼もしい限りの言葉を残した。
 
 脚のけいれんが影響して試合の最後は誤打に見舞われた。直後のタイムアウトで、アンジェロ・ロレンツェッティ監督がイタリア語の俗語を使って放った「あの打球はお間抜けだったぞ!」には、愛情をもって“らしくない”が込められていた。そのエピソードを話した後、写真撮影をお願いするとカメラに向かって笑みがこぼれた。

 会場入りして挨拶を交わした際、「今日の準決勝はユウキの活躍にかかっている」と言っていたジーノ・シルチ会長。試合後に再び顔を合わせると、「今日のユウキはプレーの切れに加え、冷静沈着でこの上なく素晴らしかった。この大舞台で訪れた出場機会を完璧にものにしたよ。高い評価に値する選手であることを示したと思う」と激賞。石川がチームにとって重大な役目を果たしたと明言した。

 日本男子バレーの大黒柱は、「いつ何時も常に力を発揮できる準備をしている」と新天地でその言葉を繰り返してきた。間違いなくその存在が、ペルージャを決勝へいざなったと言える試合だった。

 泣いても笑っても、今季残る試合は日本時間の19日早朝に幕を開けるCL決勝のみ。最高の舞台で最高の結果をチームメイトと掴み取ってくれることを期待したい。

取材・文●佳子S.バディアーリ

【記事】石川祐希が両チーム最多19得点の大爆発! 欧州CL決勝に導くMVP級の活躍に会場は大歓声「ペルージャに来てくれてありがとう!」

【記事】【バレーボール】石川祐希が選んだ日本代表“最強メンバー”とは? 21歳の若きエースの名も挙がる!

【記事】「えええー!!」「ナゼー」SVリーグ男子準優勝・愛知に激震! 関田誠大、宮浦健人、小川智大ら日本代表選手の退団発表に動揺広がる「何があったんだろう?」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号