バレーボールの欧州クラブ王者を決定する2024-25シーズンCEVチャンピオンズリーグ(CL)ファイナル4がポーランド/ウッチ市のアトラスアリーナで開幕した。初日に行なわれた準決勝で、男子日本代表の石川祐希が所属するシル シコマ モニーニ・ペルージャが、ハルクバンク・アンカラ(トルコ)を3-0(25-23、25-23、25-22)のストレ―トで退けた。2019-20シーズン以来、2回目となる決勝進出を果たした。
【動画】ペルージャの勝利に貢献した石川祐希のハイライト
ペルージャは、イタリア・スーペルレーガ昇格3季目だった2014-15シーズンに始まり、9回目の出場。一昨年の国内プレーオフで石川を擁するミラノに4強入りを阻まれて連続出場が7季で途絶えた後、昨季のリーグ優勝により欧州の舞台へ戻って来た。過去に準決勝へ4回、決勝に1回進出しているが、最高成績は準優勝止まり。クラブは、「CL制覇は悲願」と公言している。
だが、直近のチーム状態は決して万全ではなかった。ちょうど一週前、練習終了直前にアウトサイドヒッター(OH)のポーランド代表カミル・セメニウクが左ふくらはぎを痛めてしまい、翌日の検査で肉離れと診断。以降、練習参加を見送る事態が起きていた。本人から話をした際に、「(状態が)どうなるかな…」と漏らしていたが、試合当日に膝辺りまでがっちり巻かれたテーピングがそのコンディションを物語っていた。
そこでペルージャは、練習で好調な仕上がりを見せていた石川を先発起用。イタリアから駆けつけたサポーター軍団「シルマニアチ」180人の前で、司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、ミドルブロッカー(MB)のアルゼンチン代表アグスティン・ロセル、OHオレフ・プロトニツキらとともに大勝負へ挑んだ。
対戦相手のハルクバンクは、セッターの米国代表マイカ・マアを軸に、昨年12月に加入したOHのブラジル代表イオアンディ・レアルとオランダ代表ディック・コーイ、オポジット(OP)のチェコ出身マレク・ソトラが、個々に二桁得点を挙げることができる安定の攻撃力が強味だ。準々決勝クループステージでの対戦2回は1勝1敗。石川は途中出場のファーストレグでアタック決定率74%を叩き出して勝利に貢献し、セカンドレグは先発として19得点を挙げる奮闘を見せた。
緊張のなかスタートした第1セットは、出足に石川のレセプションが続けて乱れるなど、連続失点に見舞われたペルージャは序盤に4点のビハインドを負う。しかし、中盤に入ると石川が攻撃のギアを上げる。レフトから2連続得点の後にエース、さらにバックアタック2発を沈め、5得点の猛攻で接戦へと持ち込む。終盤には、粘る相手を突き放す後衛からの強烈な2発でセットポイント。これをブロックで仕留めたペルージャがまず先行した。
【動画】ペルージャの勝利に貢献した石川祐希のハイライト
ペルージャは、イタリア・スーペルレーガ昇格3季目だった2014-15シーズンに始まり、9回目の出場。一昨年の国内プレーオフで石川を擁するミラノに4強入りを阻まれて連続出場が7季で途絶えた後、昨季のリーグ優勝により欧州の舞台へ戻って来た。過去に準決勝へ4回、決勝に1回進出しているが、最高成績は準優勝止まり。クラブは、「CL制覇は悲願」と公言している。
だが、直近のチーム状態は決して万全ではなかった。ちょうど一週前、練習終了直前にアウトサイドヒッター(OH)のポーランド代表カミル・セメニウクが左ふくらはぎを痛めてしまい、翌日の検査で肉離れと診断。以降、練習参加を見送る事態が起きていた。本人から話をした際に、「(状態が)どうなるかな…」と漏らしていたが、試合当日に膝辺りまでがっちり巻かれたテーピングがそのコンディションを物語っていた。
そこでペルージャは、練習で好調な仕上がりを見せていた石川を先発起用。イタリアから駆けつけたサポーター軍団「シルマニアチ」180人の前で、司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、ミドルブロッカー(MB)のアルゼンチン代表アグスティン・ロセル、OHオレフ・プロトニツキらとともに大勝負へ挑んだ。
対戦相手のハルクバンクは、セッターの米国代表マイカ・マアを軸に、昨年12月に加入したOHのブラジル代表イオアンディ・レアルとオランダ代表ディック・コーイ、オポジット(OP)のチェコ出身マレク・ソトラが、個々に二桁得点を挙げることができる安定の攻撃力が強味だ。準々決勝クループステージでの対戦2回は1勝1敗。石川は途中出場のファーストレグでアタック決定率74%を叩き出して勝利に貢献し、セカンドレグは先発として19得点を挙げる奮闘を見せた。
緊張のなかスタートした第1セットは、出足に石川のレセプションが続けて乱れるなど、連続失点に見舞われたペルージャは序盤に4点のビハインドを負う。しかし、中盤に入ると石川が攻撃のギアを上げる。レフトから2連続得点の後にエース、さらにバックアタック2発を沈め、5得点の猛攻で接戦へと持ち込む。終盤には、粘る相手を突き放す後衛からの強烈な2発でセットポイント。これをブロックで仕留めたペルージャがまず先行した。