『F1.com』は、「レッドブルは角田をソフトタイヤでスタートさせ、序盤にピットインさせるという戦略的な一手に賭けた。しかし、レース中にセーフティカーが出なかったことで、彼は遅いペースの車列に引っかかり、順位を上げることなくレースを終えた。序盤にガスリーにリアをぶつけられてダメージを負ったにもかかわらず、完走できたのは立派だった」と、日本人ドライバーのレースを振り返った。

  　各国専門メディアの報道では、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』が「ユウキの大惨事。彼はモナコで多くのポジションを失った、数少ないドライバーのひとりだった。12番グリッドからスタートし、わずか１周で義務となっているピットインを行ない、17番手でコースに戻ったが、これが裏目に出た。他チームの戦略により、集団のペースが大きく落とされると、彼は順位を上げられず、実質的に最後方に押し込められる形となった」と伝えている。

　一方、ブラジルのF１専門サイト『GRAMDE PREMIO』は、「角田にとってのモナコGPは、実質的に前日（予選）に終わっていた。12番手スタートの結果、他の多くのドライバー同様に中団のトラフィックに引っかかり、最後までポイント圏内に近づくことはできなかった。前方で何か大きなアクシデントやアクションがない限り、ポジションを上げることは難しい状況だったが、78周にわたるレースで彼が唯一目にしたのは、ガスリーが自分のリアに突っ込んできた場面だけだった」と綴った。

　また同メディアは、今季のフェラーリについて言及する中で「キミ・アントネッリの昇格を巡るドタバタや、角田の酷いシーズンによって、（メルセデス、レッドブルと僅差でコンストラクターズ・チャンピオンシップ２位の座を争っている）フェラーリの2025年シーズンが立派に見えてしまっている」と、シニアチーム昇格後に期待されたほどの結果を出せていない角田を悪い意味で引き合いに出している……。