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競馬

最多5勝目、レース最年長56歳3か月でのV…記録ずくめの武豊騎手が漏らした「馬がつないでくれる縁、人がつなぐ馬との縁」【宝塚記念】

三好達彦

2025.06.17

 ゲートが開くとメイショウタバル、ジューンテイク(牡4歳/栗東・武英智厩舎)とリビアングラス(牡5歳/栗東・矢作芳人厩舎)が前へ出るが、3頭は争うことなくメイショウタバルが先頭へ。その後ろでリビアングラスとジューンテイクが抑えたため、ペースは一気に落ち着いた。

 ベラジオオペラはやや立ち遅れたが、素早く挽回して4番手を追走。レガレイラは中団の8番手を進み、ロードデルレイとジャスティンパレスは流れに乗れず最後方からじっくりとレースを運んだ。

 レースが動いたのは第3コーナーからのこと。人気を背負ったベラジオオペラが自ら前を捉えるためにポジションを上げるとペースを徐々にアップし、メイショウタバルとベラジオオペラは雁行状態で直線へ向いた。

 最内のラチ沿いを力強く逃げるメイショウタバルに、外へ持ち出して差し脚に賭けるベラジオオペラ。しかしマッチレースにはならず、メイショウタバルが一気にベラジオオペラを突き放してセーフティリードを奪うと、余裕の手応えでゴール。2着に3馬身、タイムにして0秒5という決定的な差を付けての快勝だった。

 3着以下はいずれも後方からの追い込みで、ジャスティンパレス、ショウナンラプンタ(牡4歳/栗東・高野友和厩舎)、チャックネイト(せん7歳/美浦・堀宣行厩舎)が掲示板を埋めた。
 
 毎日杯(GⅢ)、神戸新聞杯(GⅡ)のように、気持ちよく逃げられれば快走。その逆に、他馬から競りかけられると暴走して惨敗。トップクラスの能力を持ちながら力を出し切れなかったことも多いメイショウタバルのポテンシャルを十二分に引き出した武豊騎手の手腕は今さら言うまでもない。ここでレース後のコメントに耳を傾けよう。

「どれくらいのペースで行ったらいいのか、どれくらいの感じで馬が走るというのはスタートしてみないと分からなかったので、いろいろな迷いもありました。ペース(1000mの通過ラップは59秒1)は速くしたくなかったですし、スローも望んでいなかったので、丁度いいくらいの入りかなと思いました」

「(4コーナーでベラジオオペラが来たことについて)どの馬かは分からなかったのですが、割と早めに来ていました。それは馬場傾向で、ある程度各馬が早目に仕掛けて来るのかなと思っていましたが、4コーナーを回る時の手応えも良かったので、リードを取った時に何とか押し切ってくれ!という気持ちでした。馬の状態はとにかく良かったと思いますし、こういう馬場状態も気にはしなかったので、いろいろと上手くいったかなと思います」
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