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競馬

最多5勝目、レース最年長56歳3か月でのV…記録ずくめの武豊騎手が漏らした「馬がつないでくれる縁、人がつなぐ馬との縁」【宝塚記念】

三好達彦

2025.06.17

 メイショウタバルの父は2014年の本レースを制したゴールドシップ。毛色こそ違うが、気性の激しさやムラがある成績はまさに父譲りと言える特徴だろう。

 オーナーの松本好雄氏は、武豊騎手が子どもの頃から知己であり、怪我の影響でスランプに陥った際に手を差し伸べてくれた恩人。また石橋守調教師は、騎手時代に松本氏が持つメイショウサムソンで皐月賞、日本ダービーの二冠と、天皇賞(春)を取った縁がある。ちなみにメイショウタバルの母メイショウツバクロは、石橋氏が騎手時代の最後に勝利を挙げた馬だった。

 石橋守調教師が涙をこぼし、武豊騎手が「嬉しすぎますね。涙が出そうになるくらい嬉しかったです。馬がつないでくれる縁というか、人がつなぐ馬との縁というか、そういった事を感じますし、色々な思いがあります」と語ったのにはこうした背景があった。
 
 2着に敗れたベラジオオペラは、自らメイショウタバルを捉まえに行っての敗戦ならば、現状の力を出し切った結果として満足できるものではないか。2200mはやや距離が長いきらいがあったのだろうし、大阪杯での激走の反動もあったのかもしれないが、それは言っても詮無いこと。素直にその敢闘ぶりを称えるべきだろう。

 最後にレガレイラに触れておきたい。有馬記念(GⅠ)の勝利後の骨折で約6か月ぶりの実戦となったが、前走比+10㎏の馬体は走る馬に特有の柔らかみもあって、素晴らしく成長していたように映る。レースで力を出し切れなかったのは、やはり久々の影響だろう。このまま無事に次のレースにつなげてほしいと切に思う。

文●三好達彦

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