―ここからは食事について聞かせてください。こどもの頃はどのような食生活でしたか?
母親がつくってくれた食事を毎日食べていました。キノコ栽培をしている農家の親戚がいたので、よくエリンギをもらっていました。食卓にキノコが出てくることは多かったと思います。
―食事や栄養について学び始めたのはいつごろですか?
自発的に学ぼうと思ったのは高校の頃です。覚えているのは家庭科の授業で使っていた教科書の副読本。食品のカロリーや栄養素が載っている冊子があって、これを食べたらいいんだな、など意識していました。貧血になりやすかったので、貧血を改善するために栄養に興味を持ったのです。家でも野菜やキノコを多めに摂ることには前向きでした。
―キノコについての知識はお持ちでしたか。
社会人になってから栄養についてさらに学ぶようになりました。アスリートは一定以上のレベルになると食事の重要性が増します。キノコが腸内環境を良くするという情報を目にしたことがあったので、自炊する時はキノコを摂るようにしていましたし、合宿でもサラダにキノコを追加するようにするなど、食事のトータルバランスに気をつけていました。
―お気に入りのキノコ料理を教えていただけますか?
今は、豚汁にキノコを入れて食べるのにハマっています。レトルトの豚汁の素を買ってきて、そこにブナシメジなどを入れて具だくさんにして食べています。もともと便秘がちなのですが、次の日の調子がいいです。
―競歩は長時間、足を止めることなく歩き続ける種目。荒井さんの専門種目だった50キロ競歩は3時間半以上ノンストップです。体作りやレースのため、食事にはどのようなことを求めていたのでしょうか。
体は食べたもので出来ています。ですから食事をしっかり摂って正しく休まないと、どれだけトレーニングをしても実になりません。現役時代からその実感があったので、練習よりもむしろ食事や睡眠がより大事だ、というくらいに思っていました。
―睡眠もしっかり意識していたのですね。
現役の頃は、午前と午後の二部練習が基本だったので、午後の練習に備えて昼寝をしていましたし、夜は10時半ぐらいには布団に入るようにしていました。一日トータルで9時間ぐらいは寝ていたと思います。
―現役中は海外遠征も多かったと思います。海外では体調管理や食事面の管理も大変だったのではないでしょうか。
お米が好きなので、食文化が日本に近いアジア圏では苦労することがなかったのですが、ヨーロッパでは食事も脂っこいものが多いのでいろいろ気をつけていました。というのも私は時差に弱く、時差調整ができていない時に練習するとお腹を下しがちだったのです。時差ボケから来る腸内環境の変化に対して弱さがあったので、時差の大きい場所に行くときは一日でも早く現地入りするとか、食事もいきなり脂っこいものを食べないとか、気をつけていました。
―レース前のカーボローディングなどはどんな感じでやっていたのでしょうか。
2~3日前になると炭水化物をじゃっかん多めに摂るようにして、カーボンローディング的なことをやっていました。どこまで効果があるのかなとは思っていましたが、エネルギー切れにならないように炭水化物をしっかり摂っていました。
―50kmのレースが終わると体重はどれくらい減ってるのですか?
レース中は水分補給やエネルギー補給をしっかりやっているのでさほど落ちません。逆に1kg以上も落ちてしまっている時は脱水状態になってパフォーマンスを出せていないので、1周2kmの周回ごとにスペシャルドリンクを飲んでいました。
―引退して3年あまりが経ちましたが、体調の変化などはありますか?
一日中、歩く仕事から一日中デスクワークの仕事になったので、体の疲れから脳の疲れへ変わっています。引退してからも食事の重要性は変わっていません。忙しくて食事がないがしろになると、数週間後に疲を感じるのです。バランスの取れた食事をすると体調もすぐに回復します。
母親がつくってくれた食事を毎日食べていました。キノコ栽培をしている農家の親戚がいたので、よくエリンギをもらっていました。食卓にキノコが出てくることは多かったと思います。
―食事や栄養について学び始めたのはいつごろですか?
自発的に学ぼうと思ったのは高校の頃です。覚えているのは家庭科の授業で使っていた教科書の副読本。食品のカロリーや栄養素が載っている冊子があって、これを食べたらいいんだな、など意識していました。貧血になりやすかったので、貧血を改善するために栄養に興味を持ったのです。家でも野菜やキノコを多めに摂ることには前向きでした。
―キノコについての知識はお持ちでしたか。
社会人になってから栄養についてさらに学ぶようになりました。アスリートは一定以上のレベルになると食事の重要性が増します。キノコが腸内環境を良くするという情報を目にしたことがあったので、自炊する時はキノコを摂るようにしていましたし、合宿でもサラダにキノコを追加するようにするなど、食事のトータルバランスに気をつけていました。
―お気に入りのキノコ料理を教えていただけますか?
今は、豚汁にキノコを入れて食べるのにハマっています。レトルトの豚汁の素を買ってきて、そこにブナシメジなどを入れて具だくさんにして食べています。もともと便秘がちなのですが、次の日の調子がいいです。
―競歩は長時間、足を止めることなく歩き続ける種目。荒井さんの専門種目だった50キロ競歩は3時間半以上ノンストップです。体作りやレースのため、食事にはどのようなことを求めていたのでしょうか。
体は食べたもので出来ています。ですから食事をしっかり摂って正しく休まないと、どれだけトレーニングをしても実になりません。現役時代からその実感があったので、練習よりもむしろ食事や睡眠がより大事だ、というくらいに思っていました。
―睡眠もしっかり意識していたのですね。
現役の頃は、午前と午後の二部練習が基本だったので、午後の練習に備えて昼寝をしていましたし、夜は10時半ぐらいには布団に入るようにしていました。一日トータルで9時間ぐらいは寝ていたと思います。
―現役中は海外遠征も多かったと思います。海外では体調管理や食事面の管理も大変だったのではないでしょうか。
お米が好きなので、食文化が日本に近いアジア圏では苦労することがなかったのですが、ヨーロッパでは食事も脂っこいものが多いのでいろいろ気をつけていました。というのも私は時差に弱く、時差調整ができていない時に練習するとお腹を下しがちだったのです。時差ボケから来る腸内環境の変化に対して弱さがあったので、時差の大きい場所に行くときは一日でも早く現地入りするとか、食事もいきなり脂っこいものを食べないとか、気をつけていました。
―レース前のカーボローディングなどはどんな感じでやっていたのでしょうか。
2~3日前になると炭水化物をじゃっかん多めに摂るようにして、カーボンローディング的なことをやっていました。どこまで効果があるのかなとは思っていましたが、エネルギー切れにならないように炭水化物をしっかり摂っていました。
―50kmのレースが終わると体重はどれくらい減ってるのですか?
レース中は水分補給やエネルギー補給をしっかりやっているのでさほど落ちません。逆に1kg以上も落ちてしまっている時は脱水状態になってパフォーマンスを出せていないので、1周2kmの周回ごとにスペシャルドリンクを飲んでいました。
―引退して3年あまりが経ちましたが、体調の変化などはありますか?
一日中、歩く仕事から一日中デスクワークの仕事になったので、体の疲れから脳の疲れへ変わっています。引退してからも食事の重要性は変わっていません。忙しくて食事がないがしろになると、数週間後に疲を感じるのです。バランスの取れた食事をすると体調もすぐに回復します。