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格闘技・プロレス

ONE 青木真也がプロの格闘家として見つめる未来「僕の一番のアドバンテージは、自分自身の歴史」

THE DIGEST編集部

2020.05.21

「とにかく試合がしたい」37歳の青木は渇望する。(C)ONE Championship

「とにかく試合がしたい」37歳の青木は渇望する。(C)ONE Championship

――今、試合で誰と戦いたい? 
「どう言った選手と戦いたいって言うのは、ありません。誰でもいい。とにかく、試合がしたい。その中で、単純にコツコツやって、自分の物語を見せていこうと思っています。勝つことも失敗することもコンテンツに繋げていける、その自信はあります」

――青木選手のインスタグラムで、岩本選手や山中選手との練習が幸せという表現を使っていました。幸せとは?
「幸せというのは、自分がどう感じるか、主観的なものだから、難しい問題ですよね。僕自身は、実はずっと幸せなんか感じる事はないのかもしれないし、もっと言うと、そういうものを感じたら、一つ終わりなのかもしれない」
 
――甘えてしまうから、ということですか?
「いえ、満足してしまう。これもよく言うんだけど、バルセロナ・オリンピックで岩崎恭子さんが、今まで一番生きた中で一番幸せでしたって言ったんですよね。金メダリストやプロのスポーツ選手は、人生における頂点みたいなものが、人よりも早く来るじゃないですか。だから、ある意味、とてもつらい生き方だと思います」

――今、したいことは?
「(試合以外は)なんとも答えるのが難しい部分ではありますね。今は色々とあっても目の前にあることをコツコツとやる。それはそれでいいのか、充実しているのかもしれない。そう思っています」

 格闘技に純粋に向かい合う男が、この先の見えない時代、世の中に救いを求めるのではなく、救いを与えようとしている姿が見えた。

構成●THE DIGEST編集部
協力●ONE Championship
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