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バレーボール

「2期目はパリ五輪出場が1丁目1番地」川合俊一氏がバレーボール協会会長に再任。組織改革に奔走した1期目に「実績は評価できる」の声も

北野正樹

2023.06.17

男女ともに日本代表は昨年のVNLで好結果を残した。今秋のパリ五輪予選へ期待も高まる。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

男女ともに日本代表は昨年のVNLで好結果を残した。今秋のパリ五輪予選へ期待も高まる。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 激動の1年3か月を振り返り、川合会長は「泥舟と思っていた舟は、底にちゃんとした板がありました。協会事務局が機能し、理事会も活発な議論で支えてくれました。また、地方協会でも審判員など多くのボランティアの方々が、船を漕いでくれました」と、様々な部門の協力が得られたことに感謝した。

「2期目は、3本柱や暴力撤廃はもちろんですが、パリ五輪出場が我々の1丁目1番地。やらなきゃいけない」と、男女ともに今秋のW杯兼五輪予選での出場権獲得が最大の目標とした。
 また、暴力撤廃アクションは「一生、ずっとやっていかなくてはいけない問題」として、今夏の小学生の全国大会では、子供たちに「暴力だと思ったら、口に出して言ってもいいんだよ」と呼び掛けるという。
 
「信頼回復に向け、一つひとつ真摯に答え、嘘をつくことなく誠実に向き合って来ました。評価は人がするもの。(ビーチバレーの不祥事が表面化した)一昨年よりは良くはなっていると思いますが」と、信頼回復は道半ばとした川合会長。

 就任当初は、信頼回復が軌道に乗れば退く意向も示したが、「やってくれと頼まれる限り、続けます」と改革に向けた意気込みを示した。

 就任直後から大口スポンサーがつき、財政状況も大きく改善し、日本代表への強化費も増額したほか、各種大会に補助金を給付することも出来た。

「リーダーシップがあり、財務内容が改善し日本代表も好成績を挙げるなど、実績は十分に評価できる。今後、暴力撤廃アクションやバレーボール宣言、行動規範などをどのように組織の末端まで落とし込んでいくのかに注目したい」とは、地方協会理事長経験者の元JVA理事だ。

 様々な課題に誠実に向き合い、真正面からぶつかり解決していく姿勢に、バレーボール関係者の期待は高まるばかりだ。

取材・文●北野正樹

【著者プロフィール】
きたの・まさき/2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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