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食と体調管理

「チャンスがある限り挑戦し続けていきたい」幼少期から目指す夢への挑戦を続ける新体操・竹中七海の決意と日々を支える食生活

元川悦子

2023.10.02

写真:千葉格/アフロ

写真:千葉格/アフロ

――2019年に大きな手ごたえをつかんで、挑んだ東京 2020 オリンピックでしたが、団体総合8位とメダルには手が届きませんでした。

 ミスが続き、自分たちの演技がやりきれずに終わってしまい、悔しさと応援してくださった方々へ申し訳ない気持ちで一杯でした。

 環境の変化としては、コロナ禍などもありましたが、ルールの変化もありました。2017年までは点数の上限が設けられていて、そのなかで美しさや技術などで勝負していく傾向がありました。なおで、日本チームの強みは生かせていたと思いますが、2018年以降は点数の上限がなくなりました。つまり、高難度の技をどんどん入れた方が勝てるという状況になったんです。

 それによって、2019年よりも2020年、2021年と各国ともに演技も進化して、素早く回るような技を数多く入れるように変化していったと思います。東京 2020 オリンピックでの自分たちは、1つミスが起きた時に立て直し切れなかった。練習してきたことが出し切れなかったという意味で本当に悔しさが残る大会でした。

――メダルを期待された分、ショックが大きかったのではないですか?

 そうですね。応援してくださった方々に自分たちの演技で恩返ししたいと思っていたのに、それができなかったことが一番悔しかったです。すぐに次のパリオリンピックに向けて切り替えられたかと言うと、そうではなくて、かなり引きずった部分もありました。

 ただ今になって冷静に振り返ると、その経験があったからこそ、本番で力を出すためにどう練習していけばいいのか、練習の持っていき方やチームワークなど、生かせる部分が沢山あったと思います。悪いことだけではなかったなと感じています。
 
■食生活

――新体操の選手は体形維持が重要ですが、竹中さんは幼少期からどのような食生活を送ってきましたか?

 新体操に本格的に取り組み始めたばかりのころは食事について何も考えることなく、普通に好きなものを食べていました。小学2年生のとき選手クラスに入って、練習量も増えてからは母が送迎の車の中で食べられるものを作ってきてくれました。

 練習が終わって帰ると夜10時近くになってしまうので、練習前におにぎりとかエネルギーになる補食を摂って、練習後にはバランスがよくて消化にもよい物を食べるといった形でした。

 ジュニア期は食事制限はせず、しっかり食べて、間食をしないという形を取っていました。当時、エネルギー不足にならないようにしていたことが今になってケガのない体につながっているのかなと感じています。

 フェアリージャパンに入ってからは栄養について学ぶ機会も多くなりました。運動強度も増えてくるので、どう食べたらバランスの良い食事になるのかを具体的に勉強してました。合宿所ではビュッフェ形式の食事だったので、必要なものを摂るように意識するようになりました。

――新体操の選手にとって、カロリーの少ないキノコは役に立つ食材ではないかと思いますが?

 そうですね。私も大好きです。キノコをお味噌汁に入れるだけでもうまみが増しますし、低カロリーでビタミンDを摂取できるということもあるので、積極的にキノコ料理は食べるようにしていました。味でいうとマイタケが好きですね。お味噌汁に入るだけで味がレベルアップしますから。

――お味噌汁以外に好きな料理はあります?

 キノコのバターしょうゆ炒めが一番好きです。ただ、合宿生活になると食堂のメニューが決まっているので、出てくることを願うという状況になってしまいますけど(笑)。

 海外遠征のときにもキノコ料理はいろんなところで出てくるので、助かってますね。
 

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