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食と体調管理

「競争があって自分自身も成長できた」ノルディック複合元日本代表・荻原次晴のスキーへの想いと日々を支える食生活

松原孝臣

2024.02.05

■食生活で意識してきたこと

――長い競技人生では食も大切だったと思いますが、意識していたのはどのような点でしょうか。

 今のアスリートたちのように食事管理の重要性が少しずつ認知されるようになったのは選手の晩年ぐらい頃でしたから、そんなに徹底された感じではなかったですね。ただ、ノルディック複合は激しいスポーツでカロリー消費が大きかったので食事は好きなものを好きなだけバランスよく食べるようにしていました。

 試合前は消化に負担のかからないように脂っこい食事は避けるようにしたり、炭水化物をしっかり摂りグリコーゲンを体内に蓄えるカーボローディングを実践したり、レースに影響しないように試合の3時間前くらいには食事や軽食を食べておくということはしていました。

――海外遠征は非常に多い競技ですけれども、海外でも特に栄養にこだわることなく、その場その場で食べていたイメージでしょうか。

 そうですね。「郷に入りては郷に従え」という言葉がありますように、遠征ではライバルたちがどんな食事をしているのか、そして同じものを食べて戦うというようなことをやってましたね。
 
--食材としてのきのこの印象を教えてください。きのこはお好きでしょうか?

 はい、好きですね。私はふるさとが群馬の山の中なので、春は山菜、秋はキノコが身近にありましたので、自然にきのこを食べていました。スキーのトレーニングが終わって体が冷えて家に帰るとお袋が作ってくれたなめこの味噌汁とかめちゃくちゃうまくて、思い出の味になっています。

 今ではうちの妻が家族の食事を作ってくれますけれども、キノコを使った料理は多いと思います。この季節は鍋の季節でもありますけれどキムチ鍋とか味噌味とか醤油味とかスープは変わってもきのこは必ず入っている印象がありますね。

 エリンギをスライスしてシンプルに焼いて塩だけふって食べるのもうまいですよね。あとは舞茸の天ぷらや舞茸のバター醤油炒めもたまらないですね。

--きのこは栄養面が高く低カロリーです。腸内環境の改善の働きもありますが、ご存じだったでしょうか。

 選手時代、腸内環境について意識したことはありませんでしたね。引退した今の方が「健康」について考えることが多くなり、自分の健康は家族のためにも大事だと感じています。妻も家族の健康を考えて毎日食事を作ってくれていて感謝です。
 

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