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ラグビー

急成長のヒントは2013年のウェールズ戦。人員とコンセプトを刷新した第2次エディージャパンはいつ結果を出せるのか?【ラグビー】

向風見也

2024.07.25

 当時欧州6カ国対抗戦で2連覇中の同国を多くの主力が欠く状態で迎え、2連戦の2戦目で23―8と勝利。成功体験を積み上げたことで、15年、W杯イングランド大会で南アフリカ代表などから歴史的3勝を挙げた。

 現在64歳の知将は言う。

「若いチームを育てられるかは、いかにハードワークできるかにかかっています。またどこかのタイミングで、13年のウェールズ代表戦のようなブレイクスルーとなる試合が現われるとも思っています。それを経ると、急成長を遂げられる」
 
 今回も、前回指揮した時と同じく早朝練習がマストのキャンプを実施。ただし当時と比べたら、選手に極端な喝を入れる回数を減らしたような。朝から晩までスタッフが働くなか、若者の主体性を引き出すのが24年の「エディーさん」だ。

 今後は8月上旬に再びスコッドを集め、下旬からのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)をにらむ。PNCでは格下と捉えられるカナダ代表、アメリカ代表とのプールマッチ、環太平洋諸国を交えたファイナルシリーズがある。

 7月までの主将で現在35歳のリーチ マイケルは怪我の治療、JAPANXVで共同主将だった齋藤直人は新加入したフランス・トゥールーズへの合流のため選外となる。今回5試合で先発の矢崎由高ら、大学生も所属先の活動に専念しそうだ。

 それ以外の全てのプレーヤーが、8月の選考対象となる。

 指揮官は「初年度はどういった才能がいるのか、取り組みの中で成長し続けるのが誰なのかを見極める」と、その計画を明かす。

「(選手同士の)コンビネーションは2~3年目に(磨く)。その後、4年目(オーストラリア大会)にベストな33名を選んでいく。いい選手は残るし、至らなければ去ることになります」

 選手への教え方がマイルドになったとしても、選手への視線は厳しいままだ。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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