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「ONE TEAM」のその先は?ジョセフHC続投が日本にもたらすメリットと“W杯4強”への期待

多羅正崇

2020.01.12

トニー・ブラウン・コーチについて、松島(写真)も「よくそんなことを考えつくなと思う」と発想力に驚く。写真:THE DIGEST写真部

トニー・ブラウン・コーチについて、松島(写真)も「よくそんなことを考えつくなと思う」と発想力に驚く。写真:THE DIGEST写真部

 そしてW杯日本大会を通して世界的評価を高めた“日本のスクラムマスター”、長谷川スクラムコーチだ。昨年末には契約更新の報道があった。ジョセフHCは長谷川コーチの手腕を高く評価している。長谷川コーチの首脳陣入りは日本代表にとって極めて大きいだろう。

 ハイランダーズ時代からの相棒であるトニー・ブラウン アタックコーチの入閣も大きい。その才気について元ハイランダーズのSH田中史朗が「次元が違う」と語れば、FB松島幸太朗は「よくそんなことを考えつくなと思う」と発想力に驚く。

 ブラウンコーチは、NZ代表の指揮官となったフォスターHC、その候補だったロバートソンの両氏から、HCになった際のアタックコーチを打診されていたという。
 
 しかし天才肌の戦術マニアは、オールブラックスのコーチ陣入りという栄誉を断った。テレビ出演でブラウンコーチが語った言葉は「これからもジェイミーと一緒にやっていきたい」。苦楽をともにしてきたジョセフHCと歩んでいくと公言したのだ。世界トップのアタックコーチであることは抜きにして、一人の男にそこまで言わせるジョセフHCの人間性は推して知るべしである。

 昨年11月の契約更新にあたって、ジョセフHCはコメントを発表している。

「私たちは目標としていたベスト8を達成しましたが、その先を見据えると、まだまだやらなければならない課題があります。そのためにも、私はもう一度日本代表と一緒にチャレンジする道を選びました。今まで以上にチームを強化していきたいと思います」

 日本代表は初のW杯8強を達成したが、その上を目指すとなると目標は“W杯4強”。想像を絶する高い壁に思えるが、しかしだからこそジョセフHCの新たな4年間に胸が躍る。

文●多羅正崇(スポーツライター)
 

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