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ラグビー

対戦国の名将・名手たちが語ったジャパン評「フィットネスが高く、誰もが速かった」「私たちも食らいついたが…」

多羅正崇

2019.11.06

プール戦を4連勝で飾った日本代表には、賛辞の言葉が相次いだ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

プール戦を4連勝で飾った日本代表には、賛辞の言葉が相次いだ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 アジア初開催のラグビーワールドカップ日本大会で、史上初の8強進出を果たしたラグビー日本代表。日本中を沸騰させた快進撃を対戦国の名将、名手のことばで振り返ってみたい。

 9月20日の開幕式直後に行なわれたロシアとの開幕戦。プールAの日本は30-10で勝利し、WTB松島幸太朗は日本代表史上初のW杯ハットトリックを決めた。

 ロシアを指揮したリン・ジョーンズHCは元ウェールズ代表のフランカー。20年以上のコーチキャリアを持つベテラン指導者が賞賛したのは、日本のゲームスピード、フィットネスだった。

「日本のアタックは速かった。ロシアの選手はこれだけボールを動かす試合に慣れていない。まったく違う競技のようだった」
 
 そして大会開幕時に世界ランキング1位だったアイルランドを19-12で破ったプール第2戦。今大会でのコーチ業引退を宣言していたアイルランドのジョー・シュミットHCは、研究熱心な智将で、2013年4月からの就任6年間でニュージーランド代表を2度破るなど、アイルランドラグビー史上最も成功した指揮官の一人だ。

「日本のチーム、インティシティ(強度)は本当に素晴らしかった。ビッグチームだった」
「日本は簡単なチームだとは思っておらず、その通りだった。とてもスピードがあり、FWも非常に良かった。アマナキ(レレイマフィ)もリーチ(マイケル)も良かった。トンプソン(ルーク)もチームに価値を加えた選手だと思います」

 この日のアイルランドは自陣インゴール内からボールを蹴り出し、自ら試合を終わらせた。7点差以内の敗戦に与えられるボーナス点「1」を獲得するためだった。キックを蹴った途中出場のSOジョーイ・カーベリーにとって、日本の守備は脅威に映っていた。

「ラストプレーだということは分かっていた。同点を狙って攻め上がることもできたが、自陣でプレッシャーを受けていた。あの地域からリスクの高いプレーをすれば、逆にトライを取られる可能性もあった。そう考えて保守的なオプションを選んだ」

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