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格闘技・プロレス

格闘技界を揺るがした平本蓮のドーピング疑惑…検査結果は“シロ”、それでも疑いの目が消えなかったのはなぜか?

橋本宗洋

2024.09.13

 今回の騒動を簡単に言えば「疑わしきは罰せず」だ。平本への批判は、裁判で無罪になった人間を「でもアイツがやったに決まってる。やってないなら潔白を証明してみせろ」と言うようなもの。確かに平本の説明は疑わしいと思われるようなものだった。しかしだからと言って“クロ”だとは決めつけられない。
 
 これからRIZINのルールが変わり、より厳密な検査体制になるのは悪いことではない。騒動が日本格闘技界におけるアンチドーピングの流れを加速させたのだ。

 もう一つ、期待したいのはネットでの罵詈雑言、確たる根拠のない誹謗中傷が少しでも収まること。これはドーピング問題に限った話ではない。トラッシュトークは選手同士に任せておけばいい。

 RIZINの会見を受け、平本はインスタグラムで謝罪の意を表明。8日になると元RIZIN王者のクレベル・コイケを挑発し、対戦を要求。クレベルも「反省しろよクソレン」と返し、何か“いつもの光景”が戻ってきたようでもある。平本を嫌う者は嫌い続けるだろう。ただ感情とルールは別物なのだと言うしかない。

文●橋本宗洋

【画像】平本蓮と闘った朝倉未来がインスタに綴ったメッセージ「4万人の景色見れて良かった!」
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