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食と体調管理

「楽しいという気持ちを忘れないで欲しい」東京に続きパリでも金メダルに輝いたフェンシング・加納虹輝が語る競技への取り組み方と日々を支える食習慣

矢内由美子

2025.01.06

写真:GettyImages

写真:GettyImages

―そして今年行なわれたパリ五輪。会場はパリの歴史的建物であるグランパレでした。加納選手はそこでまず男子個人の金メダルに輝きました。決勝戦は地元フランス人選手との対戦。完全アウェーの状況でどんな気持ちで闘いましたか?

 アウェーだからということはなく、すごく集中して闘うことができましたね。決勝では試合前から優勝すると確信を持って臨んだので、優勝したのはもちろん嬉しかったですけど、決勝戦はとても冷静に戦えたと思います。むしろ準決勝に勝った時のほうが僕の中では興奮していたと思います。

―加納選手は個人戦の後、エペ男子団体では金メダルだった東京五輪に続いて2大会連続メダルとなる銀メダルを獲得しました。パリでは最高のパフォーマンスを発揮できたのではないでしょうか。

 東京五輪の時は、個人戦は全然ダメでしたけど団体で言うと105パーセントくらい出せたと思います。パリ五輪では個人戦に関して言えば90パーセントくらいでした。ただ、オリンピックで100パーセントを出せるとは思っていないので、100パーセントを引き出せなくても勝てるくらいの実力をつけようと思いながらやってきていました。
 
――子どもの頃の食生活について教えてもらえますか。

 結構好き嫌いはありましたね。今は食べられますが、刺身や寿司など海鮮系は食べられなかったです。野菜は好き好んではいないですが食べていました。食も細かったです。

――好きだった料理は?

 うちは2世帯で、両親は仕事をしていたので料理は祖母が作ってくれていました。特に好きだったのはおばあちゃんの麻婆豆腐です。

――現在の食生活について聞かせてください。

 NTCで昼と夜の2食を食べています。サラダ、メイン、ご飯などの炭水化物、小鉢2つくらいとフルーツを必ず食べるようにしています。カロリー計算はしたことがないですが、ご飯は夜だけで2合くらい食べます。

―栄養学について学ぶ機会はこれまでにありましたか?

 大学がスポーツ科学部だったのでそこでベースの知識が身についたと思います。
―海外に行くことが多いと思いますが、食事で苦労されたことはありますか?
海外でもその国のナショナルトレーニングセンターなどで合宿をすることがあるのですが、そういう場所での食事はあまり美味しくなかったり、どう頑張ってもバランスが取れなかったりすることが多々ありました。

―工夫していることはありますか?

 現地で用意された食事だけでは難しい場合もあるのでコーチが炊飯器を持ってきてくれて、選手は1人2kgくらいの米を持ち寄って、コーチの部屋でご飯を炊いて食べるようにするのが定番になっています。
 

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