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食と体調管理

「楽しいという気持ちを忘れないで欲しい」東京に続きパリでも金メダルに輝いたフェンシング・加納虹輝が語る競技への取り組み方と日々を支える食習慣

矢内由美子

2025.01.06

写真提供:(公社)日本フェンシング協会

写真提供:(公社)日本フェンシング協会

―食材としてのきのこの印象をお伺いします。

 きのこは料理に入っていると存在感がありますよね。あと体にいいというイメージもありますよ。NTCでは月に2回くらい、季節に応じた「○○フェア」のようなメニューがあって、秋になるときのこ入りの料理が増える印象です。普段もきのこの入った料理が2日に一回くらいは出てきます。

―きのこの入った料理で最近食べて美味しかったものは?

 僕がよく食べるのは、豚肉や野菜と一緒にきのこが入っている炒めもの料理。きのこ入りのパスタもよく食べますし、味噌汁にはほぼ毎日エノキが入っています。パリ五輪の選手村には日替わりでミシュランの星つきレストランのシェフが来てくれたのですが、その料理にもきのこは入っていました。

―低カロリーで栄養価が高いとか、腸内環境に良いということはご存知でしたか?

 カロリーは低そうだなと感じますよね。腸内環境に関して言うと、大学3年生頃からNTCで練習するようになったので、その頃から意識するようになりました。

―食生活でお子さんというか、ジュニアにアドバイスすることがあったら教えてください。

 やっぱりバランスの良い食事を摂ることが一番かなと思います。あとフルーツなら食べやすいという子どもも多いと思うのでたくさん食べた方がいいよということですね。食事で補えていない栄養やエネルギーも摂取できるので僕自身は毎日必ずフルーツを摂ります。
 
―最後にスポーツを頑張る子どもたちへのアドバイスを聞かせてください。

 まずは自分のやっているスポーツを楽しんでほしいですね。フェンシングの場合は勝ち負けがあるスポーツですから悔しい、嬉しいという感情はあったほうがいいと思いますが、その中に楽しいという気持ちは忘れないでほしいです。

 僕自身、体格に恵まれた訳ではないですし、センスがあると思った訳でもなく、ちょっと不器用な選手なんですけども、それでもオリンピックの金メダルを獲ることができました。だから、諦めず頑張っていれば誰でもチャンスがあると伝えていきたいです。フェンシングに限らず自分が楽しいと思えるスポーツを見つけてほしいという思いもあります。

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加納 虹輝(かのう こうき)
1997年12月19日生まれ、173センチ、愛知県あま市出身。
日本航空株式会社所属

小学6年生からフェンシングを始める。中学まで地元で育ち、高校は山口県の岩国工業へ進学。高校1年生の時にフルーレからエペに転向した。早稲田大学4年生だった2019年にワールドカップ初優勝。卒業後、2020年に日本航空株式会社へ入社すると、東京五輪ではエペ男子団体で金メダルに輝き、パリ五輪ではエペ男子個人金メダル、エペ男子団体銀メダルを獲得した。
 

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