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食と体調管理

「もう一度マラソンで上を目指してやっていきたい」マラソン・鈴木健吾が目指す完全復活と競技への思い。その日々を支える食習慣

酒井政人

2025.03.03

©Fujitsu

©Fujitsu

──復帰後は東京五輪選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に参戦されました。今までのレースとは違う緊張感などはありましたか?

 入社1年目は故障もあり、MGC出場権を獲得するのもギリギリでしたし、自分の力では東京五輪代表を勝ち取るのは難しいかなと正直、思っていました。何度か仕掛けたんですけど、2時間12分44秒の7位に終わりました。

──2021年のニューイヤー駅伝は6区で区間賞を獲得して、富士通の12年ぶりの優勝に大きく貢献されました。さらにびわ湖毎日マラソンで2時間04分56秒の日本新記録で優勝。ゴール後にタイムを見たときはどのようなお気持ちでしたか?

 びわ湖毎日マラソンは1年前にも出場しましたが、雨が降って、風も強くて、歯が立ちませんでした。ただ最後となったびわ湖毎日マラソンは気象条件が凄く良くて、それまでのトレーニングも良い状態でできていましたし、密かに優勝を狙っていたんです。

 例年の条件なら2時間7分台が出ればいい方かなと思っていたんですけど、後半になるにつれてカラダも動いてきたんです。終盤はペースが上がって、タイムも伸びたので自分でもビックリしました。
 
■食生活に関して

──小学6年生から陸上競技を始めましたが、ご実家ではどのような食生活だったのか教えてください。

 本格的に競技を始めて、母が栄養面の勉強をしてくれてバランスの良い食事を作ってくれました。そのおかげもあり、好き嫌いはありません。カラダが大きくないので、他の人より多くは食べられなかったかもしれないですけど、頑張って食べるようには心がけていましたね。母の手料理ではありませんが、うなぎは好きなので、よくリクエストしていました。

──神奈川大時代は寮に入られていたそうですが、どのような食生活を送られたんですか?

 平日の朝・夕は寮で食事を提供してもらっていました。平日の昼と土日は各自です。自分で作ることはなかったですけど、栄養バランスを考えて食べるように心がけていました。

──食事や栄養学について学ぶ機会はこれまでにありましたか?

 本も読みましたし、大学、実業団と進むなかで、栄養学の講習会も何度かあったので、ある程度の知識がついたかなと思います。

──海外遠征をされた際に食事で苦労されたことはありますか?

 基本的には宿泊するホテルで自分の食べたいものをピックアップしています。ただ、ご飯はあまり出ないので、白米は持参していきます。最近はアルファ化米ですね。海外ではパンが主食になることが多いので、日頃食べ慣れていませんが、楽しみにしている部分もあるので、あまり苦労は感じていないです。
 

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