専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
食と体調管理

「あわてず、あせらず、あきらめず」アテネ五輪金メダリスト・柴田亜衣が夢に向かって積み重ねた努力と日々を支えた食習慣

矢内由美子

2025.07.01

――北京五輪後、同年12月に引退発表をされました。引退を決めた理由をお聞かせください。

 自分の中で心も体も限界かなと思ったのが引退の理由です。それと、アテネの翌年に大学院に入ってから4年たっていたので、次は博士課程に進むかどうかだったのですが、私自身、26歳になるまで働くという経験をしたことがなかったので、このタイミングでやめて次のステージに行った方がいいと思ったのも理由です。

―引退後は水泳の普及活動や子どもたちへの指導など精力的に活動をされています。こうした活動をはじめたきっかけを教えてください。

 自分自身が着ていた水着ブランド「アリーナ」のメーカーであるデサントの社員になり、北京の翌年の2009年4月から働き始めました。その時期、水泳教室のオファーをいただくこともあり、学校などへ行った時に子どもたちを教えることが一番好きだと感じ、本格的に普及活動をやりたいと思ったのがきっかけです。その後、デサントを退社してプラミンに所属し、普及活動をしています。

―学校では、授業で一緒にプールに入って実技を教えてくれる先生が減っていると聞きます。

 やはり、プールに一緒に入って指導することがすごく大事だと思いますし、オリンピックに出た人が来たから今日だけ頑張ってみようと思って水に顔をつけたり、泳げるようになったりするきっかけになれたらいいなと思います。
 
―ここからは食事について聞かせてください。子どもの頃はどのような食生活でしたか?

 小さい頃は朝ご飯がパンだったのですが、小学校高学年から朝練習をするようになった時にスイミングのコーチの助言で、幅広い栄養素を摂れるように、ご飯や具だくさんのお味噌汁に魚などがつく和食になりました。放課後は捕食としてパンを食べてから練習に行き、返ってきたらすぐに夕食を食べるという生活でした。

 実は好き嫌いはあって、今でもチーズが食べられないのですが、ヨーグルトや牛乳などの乳製品は大丈夫なのでこの栄養素を摂れないというのは特にありませんでした。高校生までは実家で暮らしていたので、親が作ってくれる料理を残さずに食べていました。身長は小学生の頃から高い方で、大きな病気やケガもありませんでした。

―海外遠征で気をつけていたことはありますか?

 初めて日本代表になったのは大学2年生の時でした。気をつけていたのは生の野菜や生卵を避けるくらいで、絶対これを食べなきゃいけないなど、緻密に考えてはいませんでしたね。
 

ホクト『きのこらぼ』では、次世代の選手へのエールや一問一答、今食べたい「きのこレシピ」など柴田さんのインタビューを限定公開中!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    7月10日(木)発売!

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    2025年7月3日(木)発売!

    定価:890円 (税込)
  • smash

    6/20(金)発売!

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    6月27日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    5月23日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)