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食と体調管理

「あわてず、あせらず、あきらめず」アテネ五輪金メダリスト・柴田亜衣が夢に向かって積み重ねた努力と日々を支えた食習慣

矢内由美子

2025.07.01

―「きのこ」について聞かせてください。きのこは積極的に採り入れたい食材ですか?

 きのこは免疫力を高めるというイメージがあるので、家でも子どもたちが風邪をひかないようにキノコを食べさせたいなと思っています。

―どんな食べ方が好きですか?

 きのこをバターとポン酢で炒めてよく食べています。簡単にできて美味しいものが好きです。エリンギとか、しめじとか、舞茸とか、今日はこれが安いなというきのこを買って食べています。

―ほかにもきのこを使って作る定番料理はありますか?

 うちは長男がダウン症で、噛む力が少し弱いんです。幼い頃はしめじなどを丸飲みしてしまうことがあったので、ミキサーで細かく刻んでカレーやハンバーグに入れていました。最近は「注意してよく噛んで」と言うとしっかり噛んでくれるようになったので、今は細かく刻まず、もう少し大きく切ってみそ汁に入れています。
 
―いま水泳を頑張っているジュニアアスリートへ向けて競技に必要な考え方、練習への向き合い方などアドバイスをお願いします。

 競技への向き合い方はそれぞれですけど、私が一番言いたいのは水泳を嫌いにならないでね、ということですね。嫌いになってしまったら、どんなに頑張ろうと思っても頑張る気持ちが出てこないと思うんです。

 私自身、1日中水泳のことを考えてたわけではなく、練習の時以外は寝る時は寝る、食べる時は食べる、遊ぶ時は遊ぶ、と切り替えていました。学校では学校の友達と遊ぶとか、練習が休みの日には違うお友達と一緒に遊ぶとか、水泳を一瞬忘れられるような日があってもいいと思います。つねに水泳に集中して成功する人ももちろんいますが、集中し過ぎて苦しくなるのだったら違うことに目を向けたり、他に好きなことをちょっとやったりする時間を設けてもいいのかなと思います。

―水泳を健康や趣味として続けている方も多くいます。長く元気に水泳を楽しむための心得やおすすめの練習方法があれば教えてください。

 今でもほぼ毎日泳いでいる母に聞いてみたいですね(笑)。水泳だけじゃなくて、水泳を通して人と会ったり、いろいろなことにつながっていったりするのが好きみたいですよ。やっぱり「好き」が一番だと思います。水泳ならマスターズの大会に出て記録を目標にするもいいと思いますが、自分の健康のために楽しく、好きだからとにかく泳ぐということでいいと思います。

―今後の目標を聞かせていただけますか。

 今は子どもが小学校3年生と年長さんなので、子どもたちといる時間を一番大切にしていますが、やはり、水泳があったからこそ今の自分があるという思いがあります。水泳の試合を見に行って後輩を応援したり、少しでも水泳のために力になれることがあったら、それは細々とでもいいのでやっていきたいですね。

ーーー
柴田亜衣(しばたあい)
1982年5月14日 福岡県出身。176センチ。
3歳から水泳を始め、女子自由形長距離の選手として活躍した。鹿屋体育大学時代の2002年パンパシフィック選手権で日本代表に初選出され、2003年世界選手権に出場。2004年アテネオリンピック女子800m自由形では優勝候補だった先行型のロール・マナドゥ(フランス)をラスト50メートルのターン付近で逆転し、日本の女子自由形選手として初の金メダルを獲得した。2005年世界選手権では400m自由形銀メダル、800m銅メダル。2007年世界選手権では400mと1500m自由形で銅メダル。2008年12月の現役引退後は水泳の普及活動に取り組んでいる。
 

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