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食と体調管理

「本当にやりたいスポーツに出会えた」スカイランニングと山岳スキーの2種目で世界へ挑む上田絢加の原動力と食習慣

酒井政人

2023.06.01

■これからのこと

──生涯スポーツとして普及させたい、楽しさを伝えたいという思いで、妹さんとYouTubeの活動もされています。上田さんが感じるスカイランニングの最大の魅力は何でしょうか?

 自然のなかを縦横無尽に駆けめぐる感じが魅力ですね。1日でたくさんの景色を観ることができるので、ランニング好きや登山好きはもちろん、自然が好きな人にも是非やってほしいなと思います。

──スカイランニングに興味を持つジュニアアスリートへのアドバイスをお願いします。

 勝ち負けだけでなく、自然を満喫してほしいですね。楽しんでいたら結果がついてくるスポーツだと思うので、ぜひ一度体験していただきたいと思います。

 キッズレースもありますし、ショートコースに出る中高生もいます。また一線で活躍されている60代もいるので、幅広い年齢層で楽しめる。体力がなくなってきたら登山に切り替えることができますし、かたちを変えてずっと続けられるスポーツかなと思っています。

──上田さんは4月から新たな環境で競技をされているそうですね。

 サントリーを1月に退社しまして、現在は群馬県で専門学校を運営している中央カレッジグループに所属しています。競技を中心とした生活になったので、新たな目標に向かっていきたいと思います。

──具体的にはどんな目標ですか?

 今まではスカイランニングがメインで、オフのトレーニングとしてスキーモ(山岳スキー)を取り入れていたんですけど、今後はスキーモをメインにしていきます。

 目標は2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪です。ずっとやってきたスポーツが五輪種目になるのは奇跡。このタイミングを逃したら一生後悔するだろうなと思うので、夏はスカイランニング、冬はスキーモと両種目にチャレンジしていきます。
 

上田絢加(うえだあやか)
1993年2月10日生まれ、大阪府富田林市出身
神戸大学卒、中央カレッジグループ所属

大学卒業後、25歳からスカイランニングに挑戦。初出場となる2018年のアジア選手権で
いきなり3位に入る。会社員の傍ら競技に取り組み、2020年はスカイランニング日本選手権で初優勝、2021年にはスカイランナージャパンシリーズで史上初のスカイ、バーティカルの2種目で年間チャンピオンに輝いた。現在はスカイランニング世界選手〈SKY〉のトップスリーを目標に掲げる一方、スキーモで2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に出場を目指している。
 

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