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日本代表

冨安健洋のポテンシャルに日本代表の仲間も脱帽!「僕が監督でも好んで使う」「危機感を感じている」

THE DIGEST編集部

2020.10.07

守備面の能力を高い次元で備えた冨安には、日本代表のチームメイトも称賛の言葉を送った。(C)Getty Images

守備面の能力を高い次元で備えた冨安には、日本代表のチームメイトも称賛の言葉を送った。(C)Getty Images

 今、最も世界的に評価を高めている日本人選手といえば、ボローニャと日本代表チームの最終ラインに君臨する冨安健洋ではなかろうか。

 5日で終了した欧州主要リーグの移籍市場において、名門ミランから具体的な獲得オファーを受け、それをボローニャが「安すぎる」として断ったという経緯は、彼の価値をより高めることに繋がったと言えよう。

 実際、ピッチ上での冨安は、シニシャ・ミハイロビッチ監督が認めた「不可欠な戦力」であることを証明している。CBに定着して臨んだ今季セリエA、ミランとの開幕戦こそ賛否両論だったものの、快勝した2節パルマ戦、敗れた3節ベネベント戦ともに、冨安の危機回避能力と守備力は各メディアから絶賛されている。

 足下のプレー、空中戦、デュエルのいずれにも強く、機を見てドリブルで攻撃を仕掛け、上質のクロスも上げられる。自身のプレーを完璧にこなすだけでなく、最近では周囲をフォローする余裕も窺えるようになった。

 日々驚くほどの進化を遂げている21歳は今週、日本代表の一員としてカメルーン戦(9日)、コートジボワール戦(13日)に臨むが、その実力と無限の可能性を、同胞たちも認めている。
 
 現在は冨安と同じセリエAの舞台で戦っている、日本守備陣のリーダー吉田麻也(サンプドリア)は、5日に行なわれたオンラインでの会見において、「ポテンシャルが高く、身体的にも恵まれ、考え方もしっかりしていて早熟」と、後輩を評した。

 さらに「僕が監督でも好んで使う」と称賛した32歳のベテランは、「これから次のステップ、次の次のステップへ行くと思う。そこで結果を出せるかどうか」と、まだ十分な伸びしろがある冨安に期待を寄せる。

 一方、ベルギーのサークル・ブルージュでプレーする25歳の植田直通は、2年前のパナマ戦で代表デビューして瞬く間に定着した後輩について、「自分より年下の選手が活躍するのは、やっぱり刺激になる」と語っている。

「トミー(冨安)だけでなく、他の守備の選手たちも海外に出てきて、活躍し、レベルが上がっていくたびに、危機感を感じている。危機感があるからこそ、成長に繋がる。クラブでの争いや代表での競争は大事だし、それが代表の強さにも繋がるので、すごく大歓迎」

 クラブで充実の時を過ごす冨安が、代表チームの仲間たちに与えている影響力は小さくないようだ。では、ピッチ上においてそのプレーが、森保一監督のチームに何をもたらすのか。それを、この欧州遠征で見届けたい。

構成●THE DIGEST編集部

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