今、最も世界的に評価を高めている日本人選手といえば、ボローニャと日本代表チームの最終ラインに君臨する冨安健洋ではなかろうか。
5日で終了した欧州主要リーグの移籍市場において、名門ミランから具体的な獲得オファーを受け、それをボローニャが「安すぎる」として断ったという経緯は、彼の価値をより高めることに繋がったと言えよう。
実際、ピッチ上での冨安は、シニシャ・ミハイロビッチ監督が認めた「不可欠な戦力」であることを証明している。CBに定着して臨んだ今季セリエA、ミランとの開幕戦こそ賛否両論だったものの、快勝した2節パルマ戦、敗れた3節ベネベント戦ともに、冨安の危機回避能力と守備力は各メディアから絶賛されている。
足下のプレー、空中戦、デュエルのいずれにも強く、機を見てドリブルで攻撃を仕掛け、上質のクロスも上げられる。自身のプレーを完璧にこなすだけでなく、最近では周囲をフォローする余裕も窺えるようになった。
日々驚くほどの進化を遂げている21歳は今週、日本代表の一員としてカメルーン戦(9日)、コートジボワール戦(13日)に臨むが、その実力と無限の可能性を、同胞たちも認めている。
現在は冨安と同じセリエAの舞台で戦っている、日本守備陣のリーダー吉田麻也(サンプドリア)は、5日に行なわれたオンラインでの会見において、「ポテンシャルが高く、身体的にも恵まれ、考え方もしっかりしていて早熟」と、後輩を評した。
さらに「僕が監督でも好んで使う」と称賛した32歳のベテランは、「これから次のステップ、次の次のステップへ行くと思う。そこで結果を出せるかどうか」と、まだ十分な伸びしろがある冨安に期待を寄せる。
一方、ベルギーのサークル・ブルージュでプレーする25歳の植田直通は、2年前のパナマ戦で代表デビューして瞬く間に定着した後輩について、「自分より年下の選手が活躍するのは、やっぱり刺激になる」と語っている。
「トミー(冨安)だけでなく、他の守備の選手たちも海外に出てきて、活躍し、レベルが上がっていくたびに、危機感を感じている。危機感があるからこそ、成長に繋がる。クラブでの争いや代表での競争は大事だし、それが代表の強さにも繋がるので、すごく大歓迎」
クラブで充実の時を過ごす冨安が、代表チームの仲間たちに与えている影響力は小さくないようだ。では、ピッチ上においてそのプレーが、森保一監督のチームに何をもたらすのか。それを、この欧州遠征で見届けたい。
構成●THE DIGEST編集部
5日で終了した欧州主要リーグの移籍市場において、名門ミランから具体的な獲得オファーを受け、それをボローニャが「安すぎる」として断ったという経緯は、彼の価値をより高めることに繋がったと言えよう。
実際、ピッチ上での冨安は、シニシャ・ミハイロビッチ監督が認めた「不可欠な戦力」であることを証明している。CBに定着して臨んだ今季セリエA、ミランとの開幕戦こそ賛否両論だったものの、快勝した2節パルマ戦、敗れた3節ベネベント戦ともに、冨安の危機回避能力と守備力は各メディアから絶賛されている。
足下のプレー、空中戦、デュエルのいずれにも強く、機を見てドリブルで攻撃を仕掛け、上質のクロスも上げられる。自身のプレーを完璧にこなすだけでなく、最近では周囲をフォローする余裕も窺えるようになった。
日々驚くほどの進化を遂げている21歳は今週、日本代表の一員としてカメルーン戦(9日)、コートジボワール戦(13日)に臨むが、その実力と無限の可能性を、同胞たちも認めている。
現在は冨安と同じセリエAの舞台で戦っている、日本守備陣のリーダー吉田麻也(サンプドリア)は、5日に行なわれたオンラインでの会見において、「ポテンシャルが高く、身体的にも恵まれ、考え方もしっかりしていて早熟」と、後輩を評した。
さらに「僕が監督でも好んで使う」と称賛した32歳のベテランは、「これから次のステップ、次の次のステップへ行くと思う。そこで結果を出せるかどうか」と、まだ十分な伸びしろがある冨安に期待を寄せる。
一方、ベルギーのサークル・ブルージュでプレーする25歳の植田直通は、2年前のパナマ戦で代表デビューして瞬く間に定着した後輩について、「自分より年下の選手が活躍するのは、やっぱり刺激になる」と語っている。
「トミー(冨安)だけでなく、他の守備の選手たちも海外に出てきて、活躍し、レベルが上がっていくたびに、危機感を感じている。危機感があるからこそ、成長に繋がる。クラブでの争いや代表での競争は大事だし、それが代表の強さにも繋がるので、すごく大歓迎」
クラブで充実の時を過ごす冨安が、代表チームの仲間たちに与えている影響力は小さくないようだ。では、ピッチ上においてそのプレーが、森保一監督のチームに何をもたらすのか。それを、この欧州遠征で見届けたい。
構成●THE DIGEST編集部