アジアカップのグループリーグ初戦となるベトナム代表戦を４-２で制した日本代表は、１月19日にカタール・ライヤーンのエディケーションシティスタジアムでイラク代表と対峙する。
  　初戦でインドネシアを３-１で破った後、イラクのスペイン人監督ヘスス・カサスは、「初戦だったので、やりたいことを全て実現するのは難しかった」「サッカーはミスのゲームであり、それは守備だけでなく、あらゆるレベルで起こる。（インドネシア戦では）相手に十分なプレッシャーをかけていなかった」と反省の弁を述べた後、日本戦に向けては以下のようにコメントを残している。

「明らかに、このような大会では全ての試合が厳しいものとなる。なかでも、日本との対戦は最も困難だと思う。まずは初戦の勝利を祝い、体力を回復させながら、明日からはどのように日本と対戦するかを考えるだろう。もっとも、日本に対処する方法を明かすつもりはないが、（日本については）我々と似たようなプレースタイルを持っていると思う」

　アラブのスポーツ専門サイト『SPOR5ive』は、スペイン人監督にとって、初戦の勝利がチームの士気を高め、選手たちの信頼を築く上で果たす役割の大きかったことを強調し、チームが強力なスタートを切る上で不可欠だった勝点３を獲得したことに彼が満足していると伝え、日本戦に向けては「指揮官は特別で精密な準備が必要であることを十分に理解している」と綴った。

　イラク国内では、アーメド・アル・ムバルカ青少年スポーツ大臣も「インドネシアに勝利を収めたことで、選手たちは日本戦でもベストを尽くすためのモチベーションを得られるだろう」と語ったように（イラクの日刊紙『AZZAMAN』より）、第２戦への期待が高まっているようであり、現在はコメンテーターを務める元選手や指導者たちが様々なメッセージを自国代表チームに送っている。

　イブラヒム・サレムは、「日本はワールドクラスのチームで、たった11試合で49ゴールを挙げ、それにはドイツやトルコに勝った試合も含まれる。ヨルダンにも圧勝しており、我々だけでなく、他の全てのチームが日本を恐れるに違いない。日本は大会の有力候補だ」と対戦相手を称えながらも、以下のようにも語る（アラブのスポーツ専門サイト『winwin』より）。

「イラクは大きな課題に直面しており、それは選手間のコミュニケーションを築くことだ。しかし、カサス監督がこれを確立できれば、日本にも勝つことができると確信している。カサス監督は長い間、日本を研究しており、私は彼が次の対戦相手のことを熟知していると信じており、危険を阻止するために適切な戦術を立てるだろう」