現地7月28日にパリ五輪女子サッカーのグループステージ(GS)第2戦が行なわれ、なでしこジャパンがブラジル代表と対戦。1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムに2ゴールを決めて逆転勝ちした。
【画像】パリ五輪に挑むなでしこジャパン18人とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
前半アディショナルタイムのPKを田中美南が失敗していた日本は、56分に先制点を許した。ブラジル陣内に人数をかけた状況でボールを奪われると、ハーフウェーライン付近に設定していた最終ラインの裏にスルーパスを通され、最後はジェニフェルにゴールを決められた。
ブラジルのプレッシャーの前にビルドアップがスムーズにいかない日本は、ロングボールを駆使してサイドから攻撃。しかし、何度か迎えたチャンスも相手GKの好セーブなどに阻まれてスコアを動かすことができない。
そんな状況を打破したのは、80分に投入されたMF谷川萌々子だった。中盤センターに入った谷川は、守備に強度をもたらしながら、的確なつなぎで攻撃の起点にもなり、さらには前線にも積極的に飛び出していく。
すると89分だった。ペナルティーエリア内でボールを受けた谷川がフェイントで相手をかわしにかかると、逆を取られて転倒した敵の手にボールが当たり、VARチェックを経てPKの判定に。90+2分にキャプテンの熊谷紗希がPKを決めて、日本が同点に追いついた。
スコアはここからさらに動く。一気にペースを握った日本が相手陣内に攻め入ると、ブラジルのパスミスが谷川の足元へ。何の迷いもなくこのボールをダイレクトで蹴り上げた谷川の30メートル級ロングシュートは、相手GKの頭上を超えてゴールに吸い込まれたのだ。
後半アディショナルタイムの2発でブラジルに逆転勝ちした日本を、世界のメディアが取り上げた。米国通信社『AP』は、「19歳のタニカワのロングシュートが、日本を今大会初勝利に導いた」と殊勲者の谷川の名前を見出しに使った。
さらに、「1ー1で迎えた90+6分に、ロングレンジのシュートをタニカワが決めると、6度の年間世界最優秀選手に輝いた38歳のマルタがベンチで頭を抱えた。日本戦で先発し、先制点のきっかけとなるスルーパスを通したマルタは、今大会がブラジル代表としての最後の主要大会だと語っている。この試合でマルタがボールを持つたびに観客は大歓声を送っていた」と記し、谷川のゴールが世界屈指の女性フットボーラーを落胆させたと伝えた。
また、UAEの日刊紙『Gulf News』も「タニカワが90+6分に見事なシュートを決め、日本がブラジルを驚かせた」と報道。「タニカワの決勝ゴールは約30メートルの距離から放たれた信じられないワンタッチシュートだった」と、試合の展開を一変させ、最後に決勝ゴールを決めた谷川を大絶賛した。
構成●THE DIGEST編集部
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すると89分だった。ペナルティーエリア内でボールを受けた谷川がフェイントで相手をかわしにかかると、逆を取られて転倒した敵の手にボールが当たり、VARチェックを経てPKの判定に。90+2分にキャプテンの熊谷紗希がPKを決めて、日本が同点に追いついた。
スコアはここからさらに動く。一気にペースを握った日本が相手陣内に攻め入ると、ブラジルのパスミスが谷川の足元へ。何の迷いもなくこのボールをダイレクトで蹴り上げた谷川の30メートル級ロングシュートは、相手GKの頭上を超えてゴールに吸い込まれたのだ。
後半アディショナルタイムの2発でブラジルに逆転勝ちした日本を、世界のメディアが取り上げた。米国通信社『AP』は、「19歳のタニカワのロングシュートが、日本を今大会初勝利に導いた」と殊勲者の谷川の名前を見出しに使った。
さらに、「1ー1で迎えた90+6分に、ロングレンジのシュートをタニカワが決めると、6度の年間世界最優秀選手に輝いた38歳のマルタがベンチで頭を抱えた。日本戦で先発し、先制点のきっかけとなるスルーパスを通したマルタは、今大会がブラジル代表としての最後の主要大会だと語っている。この試合でマルタがボールを持つたびに観客は大歓声を送っていた」と記し、谷川のゴールが世界屈指の女性フットボーラーを落胆させたと伝えた。
また、UAEの日刊紙『Gulf News』も「タニカワが90+6分に見事なシュートを決め、日本がブラジルを驚かせた」と報道。「タニカワの決勝ゴールは約30メートルの距離から放たれた信じられないワンタッチシュートだった」と、試合の展開を一変させ、最後に決勝ゴールを決めた谷川を大絶賛した。
構成●THE DIGEST編集部
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