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海外サッカー

ドイツ人智将トゥヘルのイングランド代表監督就任に現地メディアやOB選手は期待と不安…「驚異的な成功か、完全な失敗のどちらか」

THE DIGEST編集部

2024.10.17

イングランド代表監督に就任したトゥヘル。(C)Getty Images

イングランド代表監督に就任したトゥヘル。(C)Getty Images

 FA(イングランド・サッカー協会)は10月16日、イングランド代表監督にドイツ人のトーマス・トゥヘルが就任することを発表。アシスタントコーチにアンソニー・バリーを迎えての新体制は、来年1月1日から始動することになるという。

 EURO2024終了後にガレス・サウスゲイト前監督が退任して以降、リー・カーズリーが暫定監督を務めている「スリーライオンズ」の舵取りは、スベン・ゴラン・エリクソン(スウェーデン)、ファビオ・カペッロ(イタリア)に次ぐ同代表史上3人目となる外国人指揮官に託されることとなった。

 51歳のトゥヘルは、シュツットガルト、アウクスブルクのユースチームを指導した後、2019年にマインツでトップチームの監督に就任すると、2015年にはドルトムントを指揮。2018年からは国外での挑戦を始め、パリ・サンジェルマン、チェルシーというビッグクラブの監督を歴任して、2023年にはドイツに戻って王者バイエルンで采配を振るった。パリSG、バイエルンではリーグタイトルを獲得し、チェルシーではチャンピオンズ・リーグ、クラブワールドカップ優勝と、ほぼ全てのタイトルを手中に収めている。
 
 バイエルンでは昨季の不振によって2025年夏までの契約期間を満了することなく離脱しており、その去就が注目されていた豊富な戦術と指導のアイデアを持つ智将は、「イングランド代表を率いるという名誉を与えられたことを大変誇りに思う。長い間、この国のサッカーに対して個人的な繋がりを感じており、すでに素晴らしい瞬間を幾つも経験してきた。この国を代表する機会を得ることは大きな特権であり、特別で才能溢れる選手たちと一緒に仕事ができることにワクワクしている」と最初のコメントを発している。

 サッカー界の大きな関心事のひとつだったイングランド代表監督人事に対してFAが出した今回の答えについては、様々な反応があるようだが、代表キャプテンで昨季はバイエルンで共闘したハリー・ケインは英国公共放送『BBC』に対し、「トーマスのことは昨年からよく知っていた。素晴らしいコーチであり、人物だ」と新たなボスに歓迎の意を示した。

 元スコットランド代表のウインガーで、現在は同メディアでコメンテーターを務めるパット・ネビンは、優れたコーチである一方で、頑固で付き合いづらい面もあるというトゥヘルについて「驚異的な成功を収めるか、完全な失敗となるかのどちらかであり、その中間はないだろう」と予想する。
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