現地時間5月11日に行なわれたラ・リーガ第35節での「エル・クラシコ」で、2位のレアル・マドリーは首位バルセロナに3-4で敗れ、勝点差を7に広げられたことで、逆転優勝の可能性はほぼ潰えることとなった。
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今季の宿敵との対戦では、11節のホームゲームで衝撃的な0-4の大敗を喫したのを皮切りに、スーペルコパ決勝では2-5、コパ・デル・レイ決勝で2-3と連敗を続けていたマドリーだったが、幸先良く2点を先取した今回のアウェーゲームでも前半のうちに守備を崩されて(時に自滅も……)4点を失って4連敗。1982-83シーズン以来の負の記録を樹立してしまった。
この屈辱の一戦で、しかし輝かしい偉業を果たしたのがキリアン・エムバペだ。今季加入したフランス代表のエースは、開始5分に自ら倒されて得たPKを決めると、14分、70分とヴィニシウス・ジュニオールのアシストを受けてハットトリックを達成。これで今季の公式戦における総得点数が39に達し、イバン・サモラーノ(1992-93シーズン)が保持していた加入1年目での最多得点記録を更新したのである。
クリスティアーノ・ロナウド(33得点)、ルート・ファン・ニステルローイ(33得点)、ロナウド(30得点)といったクラブのレジェンドたちを次々に上回り、さらにチリ代表のレジェンドストライカー、サモラーノをも抜いてついにトップに立った26歳は、ラ・リーガでは27得点を記録し、今回のクラシコではベンチで90分間を過ごしたロベルト・レバンドフスキ(25点)を抜いて得点ランキングのトップに立った。
マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、「この数字は歴史的なものである。エムバペはマドリーで史上最高のデビューシーズンを送った選手となった」と伝え、彼がさらにラ・リーガで3試合を残し、さらにクラブワールドカップも控えていることから、自身が昨季パリ・サンジェルマンで決めた44ゴールをも超える可能性も十分にあると期待を寄せる。
また、同クラブにおける加入初年度での「ピチーチ」(リーグ得点王)受賞にも言及し、C・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ラウール・ゴンサレスといったクラブ史に残る点取り屋でも成し遂げられず、これまでアルフレッド・ディ・ステファノ(1953-54シーズン)、ウーゴ・サンチェス(1985-86)、ファン・ニステルローイ(2006-07)の3人しかいない偉業達成者に、エムバペが仲間入りしようとしていることも紹介した。
宿敵の地元メディアである『MUNDO DEPORTIVO』紙も、「レバンドフスキとの争いを展開してきたエムバペが、これまでになく得点王に近づいている」「フランス人ストライカーにとって、得点という面では素晴らしいシーズンであったことが証明されることになる」と報じているが、「チームのタイトル争いという点では良いシーズンとは言えなかった」「マドリーは3大タイトルのうち2つ(チャンピオンズリーグ、国王杯)は手にできないことがすでに明らかになっており、ラ・リーガも非常に厳しい状況になった」と付け加えることも忘れていない。
スポーツ専門チャンネル『ESPN』も、「これはクラブの記録を更新する素晴らしい数字で、非の打ちどころがない」「彼が残した数字は素晴らしく、今季最後のクラシコでのパフォーマンスも圧巻だった。特に彼の動きと冷静なフィニッシュは、バルサの有名なハイライン守備を完璧に突いた」と称賛したが、以下のようにネガティブな記述が続いている。
「しかし、『自身の得点数は数字にすぎない。ゴールを決めるのは重要だが、タイトルを勝ち取れなければ意味がない』という本人の言葉を借りるならば、それだけでは足りない。彼はパリSGで長い間、ゴールは量産しながらも、CLを勝ち取れずに過ごし、その才能や地位に相応しい成果を求めてマドリードにやって来た。それだけに、今季39ゴール以上を記録したものの、今季は、少なくとも本人の基準では失望のシーズンと見なされるだろう」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】エムバペがハットトリック達成! エル・クラシコ、ハイライト
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今季の宿敵との対戦では、11節のホームゲームで衝撃的な0-4の大敗を喫したのを皮切りに、スーペルコパ決勝では2-5、コパ・デル・レイ決勝で2-3と連敗を続けていたマドリーだったが、幸先良く2点を先取した今回のアウェーゲームでも前半のうちに守備を崩されて(時に自滅も……)4点を失って4連敗。1982-83シーズン以来の負の記録を樹立してしまった。
この屈辱の一戦で、しかし輝かしい偉業を果たしたのがキリアン・エムバペだ。今季加入したフランス代表のエースは、開始5分に自ら倒されて得たPKを決めると、14分、70分とヴィニシウス・ジュニオールのアシストを受けてハットトリックを達成。これで今季の公式戦における総得点数が39に達し、イバン・サモラーノ(1992-93シーズン)が保持していた加入1年目での最多得点記録を更新したのである。
クリスティアーノ・ロナウド(33得点)、ルート・ファン・ニステルローイ(33得点)、ロナウド(30得点)といったクラブのレジェンドたちを次々に上回り、さらにチリ代表のレジェンドストライカー、サモラーノをも抜いてついにトップに立った26歳は、ラ・リーガでは27得点を記録し、今回のクラシコではベンチで90分間を過ごしたロベルト・レバンドフスキ(25点)を抜いて得点ランキングのトップに立った。
マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、「この数字は歴史的なものである。エムバペはマドリーで史上最高のデビューシーズンを送った選手となった」と伝え、彼がさらにラ・リーガで3試合を残し、さらにクラブワールドカップも控えていることから、自身が昨季パリ・サンジェルマンで決めた44ゴールをも超える可能性も十分にあると期待を寄せる。
また、同クラブにおける加入初年度での「ピチーチ」(リーグ得点王)受賞にも言及し、C・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ラウール・ゴンサレスといったクラブ史に残る点取り屋でも成し遂げられず、これまでアルフレッド・ディ・ステファノ(1953-54シーズン)、ウーゴ・サンチェス(1985-86)、ファン・ニステルローイ(2006-07)の3人しかいない偉業達成者に、エムバペが仲間入りしようとしていることも紹介した。
宿敵の地元メディアである『MUNDO DEPORTIVO』紙も、「レバンドフスキとの争いを展開してきたエムバペが、これまでになく得点王に近づいている」「フランス人ストライカーにとって、得点という面では素晴らしいシーズンであったことが証明されることになる」と報じているが、「チームのタイトル争いという点では良いシーズンとは言えなかった」「マドリーは3大タイトルのうち2つ(チャンピオンズリーグ、国王杯)は手にできないことがすでに明らかになっており、ラ・リーガも非常に厳しい状況になった」と付け加えることも忘れていない。
スポーツ専門チャンネル『ESPN』も、「これはクラブの記録を更新する素晴らしい数字で、非の打ちどころがない」「彼が残した数字は素晴らしく、今季最後のクラシコでのパフォーマンスも圧巻だった。特に彼の動きと冷静なフィニッシュは、バルサの有名なハイライン守備を完璧に突いた」と称賛したが、以下のようにネガティブな記述が続いている。
「しかし、『自身の得点数は数字にすぎない。ゴールを決めるのは重要だが、タイトルを勝ち取れなければ意味がない』という本人の言葉を借りるならば、それだけでは足りない。彼はパリSGで長い間、ゴールは量産しながらも、CLを勝ち取れずに過ごし、その才能や地位に相応しい成果を求めてマドリードにやって来た。それだけに、今季39ゴール以上を記録したものの、今季は、少なくとも本人の基準では失望のシーズンと見なされるだろう」
構成●THE DIGEST編集部
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