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「インザーギ時代の3バック戦術を継承できる存在」インテルの新監督にキブ就任へ「魅力とリスクが入り混じる新章に突入」クラブW杯から指揮

THE DIGEST編集部

2025.06.06

インテルの新指揮官に就任すると報じられたクラブOBのキブ。(C)Getty Images

インテルの新指揮官に就任すると報じられたクラブOBのキブ。(C)Getty Images

 インテルの新監督に、クリスティアン・キブが就任する。伊紙『Gazzetta dello Sport』が報じた。

「パルマの監督に途中就任し、セリエA残留を勝ち取ったルーマニア人がピネティーナ(インテルの練習場)に復帰し、クラブワールドカップで指揮を執る。2024年10月14日、インテル・プリマベーラ(U-19)の監督を退任していたキブは『Gazzetta』紙のインタビューで、“絶対にない、とは言えない”とインテル・トップチームの監督について語っていた。それから8か月、ついにその日がやって来た」

 同紙によると、契約期間は2027年6月までの2年契約。年俸は250万ユーロ(約4.1億円)+ボーナスで交渉はまとまったという。

 シモーネ・インザーギ監督の退任が決まった後、インテルはコモを率いるセスク・ファブレガス監督を第一候補としていたが最終的に合意に至らず、次善の策と言われていたクラブOBのキブに方向転換。「セスクとの交渉が失敗に終わったインテルは、キブとミラノのブレラ地区にあるホテルで会談。契約内容だけでなく、チームやスタッフに関する議論を深めた」と同紙は記した。

「インザーギとの別れから48時間後、インテルは魅力とリスクが入り混じる新章に突入した。クラブ史上69人目の監督となるキブは、ロマンティックな選択だ。元プリマベーラ監督がトップチームの指揮官に就任するのは、これが初めてではない。キブには少なくとも2つの強みがある。ひとつはインテルのクラブを知り尽くしている点だ。18年7月から24年5月までインテルのU-14、U-17、U-18、プリマベーラの監督を歴任した。2つ目は現役時代にインテルで169試合に出場したチャンピオン選手だということ。名前を聞いただけで、ファンの記憶に甘い思い出が蘇る存在なのだ」

【動画】インテル・プリマベーラ時代のキブのインタビュー! メッシを止めた現役時代のプレー集も
 
 キブと同じように、ジェノアの監督に途中就任してセリエA残留を掴んだパトリック・ヴィエラ(こちらもインテルOB)も次期監督候補に挙がっていた。そんななかでキブが選ばれた理由を同紙は次のように説明している。

「クラブは戦術的な連続性を考慮した。キブはインザーギ時代の3バック戦術を継承できる存在と評価され、ヴィエラよりも適任だと判断されたのだ。基本的な戦力の維持を前提に、補強を進めていく方針だ。主力の放出は想定されていない。キブは現有戦力を高く評価しており、大改革を行なうつもりはない。それでも、4年にわたって続いたインザーギ体制に変わる“新しい風”は確実に吹く。ミュンヘンの夜の記憶を払拭するために」

 間もなく開幕するクラブW杯に向けて、キブはすぐにチームを指揮する。インテルは現地6月17日にロサンゼルスでモンテレイと戦い、21日にシアトルで浦和レッズと、25日に同じくシアトルでリーベル・プレートと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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