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高校野球

【甲子園を沸かせた好選手│11日目】投げては6回1安打無失点、打っては3安打3打点――山梨学院・菰田が“二刀流”で躍動

THE DIGEST編集部

2025.08.17

194cm・100kgの恵まれた体格を生かし、投打で活躍した菰田。まだ2年生だ。写真:THE DIGEST写真部

194cm・100kgの恵まれた体格を生かし、投打で活躍した菰田。まだ2年生だ。写真:THE DIGEST写真部

 3回戦の4試合が行われ、ベスト8のうち4校が決まった大会第11日。最も強いインパクトを残したのは第2試合に登場した山梨学院のエース、菰田陽生(2年・投手兼一塁手)だ。

 1回戦では6回までノーヒットの見事な投球を見せたが、この日も6回途中まで投げて被安打1、無失点としっかり試合を作って見せた。ストレートは1回戦よりも勢いがあり、最速で150キロをマーク。中盤からは少しばらつきも多くなったものの、それでもストライクゾーンで勝負できるだけの球威があった。

 さらに1回戦では不振だった打撃でも第1打席でレフト前ヒットを放つと、その後も犠牲フライ、タイムリースリーベース、タイムリーヒットと3安打3打点をマークする活躍。まだまだ穴は大きいように見えるが、恵まれた体格を生かした豪快なスウィングで、パワーは圧倒的なものがある。本人も投打二刀流で勝負していきたいと話しており、今後もピッチング、バッティングの両面で注目したい逸材である。

 もう一人、投手で見事なパフォーマンスを見せたのが京都国際のエース、西村一毅(3年)だ。初戦の健大高崎戦では160球を投じて完投したこともあってこの日はベンチスタートとなったが、6回からリリーフで登板すると相手打線を圧倒するピッチングを披露。4回を投げて内野安打2本、7奪三振で無失点の好投でチームの逆転勝ちを呼び込んでみせた。
 ストレートは140キロ前後と京都大会に比べると少しスピードがないように見えるが、それでも指にかかった時のボールは勢い、角度ともに申し分ない。そして代名詞と言えるチェンジアップは腕を振って投げられ、ボールが一瞬止まっているかのようなブレーキがあり、ストライクゾーンに投げ込んでもなかなかとらえるのが難しい。安定感という意味では今大会でも屈指の存在であり、次戦の山梨学院戦でもどんな投球を見せてくれるかが楽しみだ。

 京都国際と同様に2年連続での準々決勝進出を決めた関東第一では先発を任せられた石田暖瀬(3年・投手)の好投が光った。オーソドックスな悪いクセのないフォームでストレートは常時140キロを超え、最速146キロをマーク。110キロ台のカーブで上手く緩急をつけることができ、ストレートをより早く見せられるのも持ち味だ。

 突然ボール球が続くのは課題だが、走者を背負ってもスピードが落ちず、5回を投げて1失点の好投でチームの勝利に大きく貢献した。まだ身体つきは細身なだけに、ここから筋力がついていけば楽に150キロ以上をマークする可能性も高いだろう。

構成●THE DIGEST写真部

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