ロサンゼルス・ドジャースのマックス・マンシーは、ポストシーズンが目前に迫る今、チームに必要なマインドについて、自らの考えを明かした。

　ディフェンディング・チャンピオンがシーズン佳境で苦しんでいる。現地９月に入ってから、ナ・リーグ中地区最下位のピッツバーグ・パイレーツにカード・スイープを喫したほか、ポストシーズンのシード権を争うフィラデルフィア・フィリーズに連敗。14戦で６勝８敗とブレーキがかかっている状況だ。

　マンシーは自身も９月に右脇腹負傷からの復帰以降、打率.118と苦しんでいる状況のなか、今後チームに必要なマインドセットについての私見を、米誌『Sports Illustrated』のドジャース版に語った。
  「僕たちは良い打席を積み重ねて、チームの勝利に貢献すると心がけている。しかし７、８カ月という長いシーズンのなかで、なかにはそれを見落としてしまう選手もいるんだ。だが、この時期に自分の成績で頭を悩ませる余裕はないはずだ。試合に勝つために何ができるかに集中しなければならない。今はチームが一番大事。このメッセージを伝えるのは時に難しいんだけどね」

　さらに球団在籍７年で２度世界一に立っている古株は「現時点では、数字はただの数字だ」と語り、「次の30打数で30安打でも打たなければ、数字はそれほど変わらない。今の時点ではほとんどの選手がすでに600打席も立っているんだ。勝利だけに集中し直さなければならない」と警鐘を鳴らした。

　ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースだが、２位サンディエゴ・パドレスとはゲーム差わずか「２」。MLBで四半世紀ぶりとなるワールドシリーズ連覇への本格的な戦いはすでに始まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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