偉才のバットから快音が止まらない。
 
　現地時間９月17日（日本時間18日）、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、本拠地ドジャー・スタジアムで行なわれたフィラデルフィア・フィリーズとのカード最終戦に１番・指名打者として先発出場。８回に２試合連続となる51号ソロアーチを放ち、チームの勝利に貢献（５対０）した。これで連続出塁試合は、今季最長を更新する「22」だ。
 
　この日、フィリーズの先発左腕ヘスス・ルザードを相手に第３打席まで無安打だった偉才だが、８回先頭の第４打席では、カウント２ー２と追い込まれながらも外角スイーパーを強振。これが打球速度107.8マイル（約173.5キロ）、飛距離408フィート（約124メートル）を計測する右中間席への豪快な一発となった。
  　規格外のパワーを見せつけ、ナ・リーグ本塁打数でトップを走るフィリーズのカイル・シュワーバーに２本差と迫った大谷。試合後、ドジャース専門メディア『Dodger Blue』などの取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は、「良いレースになりそうだ。私はうちの選手に賭ける」と日本人スターへの期待を口にした。
 
　また、大谷が３年連続４度目のMVPを獲得する可能性については、「彼がバットで、マウンドで成し遂げてきたことを考えれば、もう圧勝だろう。考えるまでもない」と断言。「投票者たちに（オオタニ）疲れが来ないことを願う」と“唯一の懸念”を口にし、「彼がナ・リーグMVP。とても簡単なことだ」と強調していた。
 
　シーズン終盤も驚異的なパフォーマンスを見せている大谷。レギュラーシーズン残り10試合となったが、最後まで彼の活躍から目が離せない。
 
構成●THE DIGEST編集部

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