日本人スターの“後ろ”が頼もしい。

　現地時間10月９日、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツは、本拠地で行なわれたフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第４戦に２番・ショートで先発出場し、４打数１安打１四球１打点。１対２でサヨナラ勝利したチームの、２年連続でのナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。

　１点を追う７回だった。２死二、三塁の場面で１番の大谷翔平が申告敬遠され、続くベッツは、この回の途中から投入されたフィリーズの２番手右腕ヨアン・デュランと対峙。フルカウントから冷静にボール球を見極め、同点の押し出し四球を記録し、右手で力強くガッツポーズを作った。
  　試合後、米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者が、自身のXでベッツの驚異的なデータを紹介した。「ベッツのキャリアで前の打者が敬遠されたのは、計23回だ」と書き始め、「打率.526、19打数10安打、二塁打５本、本塁打１本、３四球、１犠飛、18打点」と詳細な数字を並べている。

　また過去にベッツの前で敬遠された選手は、ボストン・レッドソックス時代のデビッド・オルティスが２回、ドジャースの大谷が21回。そして「近いうちに彼がどれほど勝負強い男なのか、相手チームは思い知るだろう」と大谷敬遠→ベッツ勝負という作戦への疑義も示した。

　強力なドジャース打線をけん引する大谷、ベッツ。今後の戦いもこの１、２番コンビが重要な鍵を握りそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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