ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、現地10月25日に敵地で行なわれたワールドシリーズ（WS）第２戦のトロント・ブルージェイズ戦で先発登板。９回105球を投げ、４安打８奪三振１四死球１失点で完投。チームの５対１の勝利に貢献した。

　序盤は難しい投球が続いた。初回に１番ジョージ・スプリンガーに二塁打を打たれるなど、３回までは毎回先頭打者に出塁を許してしまう。３回も１死一、三塁のピンチで、４番アレハンドロ・カークの犠飛で１点を失った。

　ところが４回から、一気に立ち直る。要所で決まるカーブをはじめ、抜群の制球でブルージェイズ打線にヒットを許さない。結局９回まで６イニング連続で三者凡退をマーク。最後は打者20人連続アウトで完投した。

　試合直後のフラッシュインタビューに応じた山本は、「（WS初戦を落としていたため）特に落とせない一戦だったので、何とかここで１個取って、１勝１敗で、ロサンゼルス戻れたら、良い流れになると思っていました。とにかくこの試合に集中してました」と回想。自身の投球については、こう語る。
  「初回にランナーをためたり、その後（の３回に）デッドボールから失点しましたけど、しっかりと冷静に投げれたので、良かったです。（カーブを）良いところで使っていけましたし、カーブが効いた分、スプリットも有効に決まり、ピッチングの幅を広げられたと思います」

　ナ・リーグ優勝決定シリーズ第２戦のミルウォーキー・ブルワーズ戦に続く完投勝利。試合を生中継していたNHK-BSによると、ポストシーズン（PO）での２試合連続完投は2001年以来24年ぶりだという。

　そう伝えられると、山本は「しっかり準備できたのと、もちろんいろんな方、トレーナーさんらの支えがあってですけど、ここで好投できたのは良かったです」と喜んだ。

　山本の活躍で１勝１敗に戻したドジャースは次戦、現地27日に本拠地のドジャー・スタジアムで第３戦を迎える。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】大谷真美子さんら世界の美女がずらり！ 常勝軍団ドジャースの名手たちを支える“ゴージャスでセレブな妻＆パートナー”を一挙紹介！

【動画】敵地を黙らせた！ 山本由伸が最後の打者を打ち取る