シンシナティ・レッズの剛腕ハンター・グリーンにトレード移籍の噂が浮上している。『MLB.com』でレッズを担当するマーク・シェルドン記者が10月9日の記事で言及。「2028年までの契約を結ぶ100マイル(約160.9キロ)超えの右腕は、マウンド上で圧倒的なパワーを証明してきた。しかし、メジャー4年のいずれも長期の故障者リスト入り。150回1/3以上投げたことがなく、先発登板も26回を超えていない。ポストシーズンデビュー戦は期待外れに終わったものの、しかし、依然として魅力的なトレード材料になる可能性がある」と伝えていた。
10月23日には、米メディア『The Athletic』のジム・ボウデン記者が、今オフにトレード移籍するかもしれない10選手を選出。26歳のグリーンを選んだ。「レッズが今冬に放出する噂がある。将来のサイ・ヤング賞候補を放出するプランを検討しているようだが、もし市場に出れば、大きな見返りを得られる可能性がある」と、ドジャースなど複数球団が興味を示す可能性が高いと報じた。
こうした流れを受けて、ドジャース専門メディア『Dodgers Way』が10月26日の記事で反応。「トレード加入の噂には注意するべき。ロサンゼルスに必要なのは、100マイルの脆弱性ではなく180イニングの信頼性だ」と、グリーンの加入に否定的な見解を示した。
「グリーンとドジャースを結び付けるような報道がある。しかし、ポテンシャルや将来性があったとしても、ドジャースは手を出すべきではない。ロースター構成、年齢構成、投手育成に対する考え方など、その理由はいくつかある。最大の問題は不安定さだ。ある試合で素晴らしい投球をしても、次の試合がひどい内容では話にならない。過去2年の平均防御率は4.50前後。投球回数の効率が悪く、四球も多い」
さらに同メディアは、ファームの有望選手を差し出してまで不安定な投手を獲得する必要性がないと断言。「ハイライト映像に映える投手ではなく、しっかりとイニングを投げられる投手が必要だ。ドジャースは優秀な球種設計を持つコントロール重視の育成に長けている。グリーンの平均球速は99~100マイルだが、動きがないため打たれやすいのだ」と課題も挙げている。
ドジャースの先発陣は、ブレイク・スネル、山本由伸、タイラー・グラスノー、大谷翔平をはじめ、エメット・シーハンや今ポストシーズンで抑えに回っている佐々木朗希も健在。ギャビン・ストーン、トニー・ゴンソリンら、負傷者リストに入っている投手もいる。
「グリーンは2019年にトミー・ジョン手術を受けており、MLBデビュー以来、肩と股関節の複数の故障に悩まされてきた。パワフルな投球動作と球速は怪我のリスクが高く、ドジャースは、不安定なパワーアームに安定性を求められないと身をもって学んでいる。グリーンの加入は、リスクを増加させるだけだ」
ロサンゼルス出身のグリーンは子供の頃、ドジャー・スタジアムで声援を送っていた。今年のワイルドカード・シリーズでは、故郷の球場でポストシーズンデビュー。しかし、大谷翔平に先頭打者アーチなどを浴びるなど、結果は3回5失点のKOだった。こうした結果も、ドジャースのメディアが移籍の噂を前向きに受け止められない理由かもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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