今オフも国内外で、NPBからメジャーを目指す選手が話題となっているなか、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が日韓両国の野球界を比較し、独自の見解を示している。

　11月12日の記事において、「韓国投手と日本投手の実力差は、どうしてここまで開いてしまったのだろうか」と切り出した同メディアは、“アジア人投手の最多勝記録保持者”であるパク・チャンホや、リュ・ヒュンジンといった同国出身の元メジャーリーガーの成績を振り返ったうえで、現在のMLBで韓国人投手が不在に近い状態であるとして、「“絶滅状態”にあると言っていい」などと失意を露わにしている。

  　一方で、「対照的に、永遠のライバルである日本野球の状況は全く異なる。現在の日本プロ野球（NPB）は、メジャーリーグにとって最高の選手供給源として注目を集めている」と評しながら、「特に、NPB出身の投手たちがMLBで示している存在感は圧倒的で、思わず羨ましくなるほど華やかだ」と心情を綴っている。

　また、「ダルビッシュ有や田中将大といった名を挙げるまでもない。今年のワールドシリーズを見ただけでも、今の日本人投手がメジャーでどれほどの地位を築いているかが一目で分かる」などと強調。今季、連覇を達成したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希がいずれも、ポストシーズンで躍動したと説く同メディアは、「MLBの秋を彩った主役たちは、まさに日本人投手たちだった」と絶賛する。

　さらに、「こうした成功例によって、今後もNPB出身投手の人気はさらに高まる見込みだ。ポスティング市場が正式に開かれる前から、すでに大きな注目を集めている選手がいる。西武ライオンズの右腕エース、今井達也である」として、オフの移籍市場の動向にも目を向ける。

　米球界移籍有力の今井が、メジャーでは比較的体格が小柄であるとしながらも、「それは弱点ではない」と断言。同様の身長である山本のドジャースでの実績を例に挙げ、「今井も強靭な体と柔軟性を武器に、メジャーでも力強い投球を見せると期待されている」などと論じている。そのうえで、「MLBにおける日本人投手の評価は、今まさに頂点に達している」と賛辞を続けた。

　海外からも羨望の眼差しを向けられる日本人メジャーリーガーたちのパフォーマンス。来季以降もさらに世界中のファンを魅了するプレーを見せてくれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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