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MLB

今永昇太を“手放した”カブスの対応をライバル球団専門サイトも疑問視「イマナガの流出はローテをさらに脆弱にする」

THE DIGEST編集部

2025.11.15

球団、今永双方ともにオプション契約を行使せず。今永がクオリファイング・オファーに応じなければFA退団となる。(C) Getty Images

球団、今永双方ともにオプション契約を行使せず。今永がクオリファイング・オファーに応じなければFA退団となる。(C) Getty Images

 今オフ、シカゴ・カブスから今永昇太がFAとなり、現地メディアからは「予想外」との反応も少なくはなかった。2シーズンで主力として投げ続けた左腕へのカブス球団の対応は、現在も大きな関心事となっている。

 ナ・リーグで今季、カブスと覇権を争ったミルウォーキー・ブルワーズの専門サイト『Reviewing THE BREW』でも、今永の処遇について論じる特集トピックを11月13日に掲載。その中で、「カブスは驚くべきことに彼の3年の球団オプションを破棄し、イマナガはそれに応じて自身のプレーヤーオプションを破棄した(複雑な契約だった)。これで32歳のイマナガはFAとなった」と振り返っている。

 
 また、ラスベガスで行なわれていたGM会議での、カブスのジェド・ホイヤー代表のコメントなどを踏まえながら、現在クオリファイング・オファーを提示されている今永について同メディアは、「退団は決定的」と見込んでいる。同メディアは来季、今永が不在となったローテーションを想定し、「2026年カブスの先発陣に巨大な穴を開ける」などと予想。今シーズン中でのケイド・ホートンの故障、マット・ボイドの終盤での不振、右肘手術でシーズン序盤に離脱したジャスティン・スティールなど、先発投手の不安要素を指摘しながら、「イマナガの流出は、ただでさえ薄いカブスのローテを2026年に向けてさらに脆弱にする」などと強調している。

 加えて同メディアは、イマナガのパフォーマンスにも言及しており、「本塁打を浴びやすいという問題はあったものの、2024年に日本からやってきて以来、ローテーションを安定して支えてきた投手だった」と評価。続けて、「このレベルの投手をなぜ手放したのか、理解に苦しむ」と訴えている。

 その上で来季の対応として、「カブスはイマナガの穴を埋めつつ、ローテの厚みも同じオフに補わなければならなくなった。しかも(FAの)カイル・タッカーを失う影響も織り込まなければならない」との見解を示しており、「どう考えても簡単ではない」と皮肉を込めた一文を付け加え、締め括っている。

 現地メディアも疑問視する、今永を手放すカブスの決断は今後、どのような結果に繋がるのか。そして、シーズン中から綻びを見せていた先発陣の強化が、今オフのより大きな課題となったことも間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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