元中日ドラゴンズ監督でプロ野球解説者の落合博満氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。球団史上初のワールドシリーズ(WS)連覇を果たしたロサンゼルス・ドジャースの戦いぶりを振り返った。
トロント・ブルージェイズとの頂上決戦は第7戦までもつれた。MLB史に残る激闘のなかで、落合氏は6時間39分の死闘だった第3戦がポイントだったと主張する。延長18回にフレディ・フリーマンのサヨナラ本塁打で勝利(6対5)したドジャースが、仮に落としていればシリーズの流れが大きく変わっていたと推測する。
日本でも話題になった大接戦について落合氏は「両チームとも総動員だったよ。日本ではあまり考えられないような投手、野手の使い方。最終的には野手もピッチャーも残っていない状況になってしまった。これはベンチとしては苦しい戦い方だよ」と回想。そのうえで、ブルージェイズ指揮官のある采配に疑問を呈する。
「ただ1つだけ、第3戦で何でブルージェイズが、あそこまで主力バッターをベンチに下げたかということだね。途中で手を打っていくなかで、そうせざるを得なかったんだろうけども、ピッチャーからすれば非常に楽だったと思う。一発の怖さはもう(ブラディミール・)ゲレーロJr.しかいなかったからね」
両軍3勝3敗で迎えた第7戦、大一番でドジャースは第4戦に先発した大谷翔平を中3日で立てたものの、4番ボー・ビシェットに3ラン本塁打を浴びるなど3回途中でKO降板。劣勢を強いられた。7回終了時点で2-4とビハインドだったが、8回にマックス・マンシー、9回にミゲル・ロハスがともにソロホームランを放ち、ドジャースが土壇場で試合を振り出しに戻した。この追い上げは落合氏にとっても予想外だったという。
「ブルージェイズは(勝利まで)あとアウト2つというところで同点にされるとは、ベンチは思っていなかっただろう。まして、(自軍は)抑え投手だからね。九分九厘勝ちを手中に納めていたんだけども...野球の神様がいたんだろうな」
9回1死から同点に追いついたドジャースはその後、9回途中から“中0日”で救援した山本由伸が無失点に抑える。11回表にウィル・スミスのソロ本塁打でドジャースがついに5対4と勝ち越しに成功する。
ただ直後の裏、山本が1死一、三塁のピンチを迎える。長打が出ればサヨナラ負けの窮地の場面、6番アレハンドロ・カークのところで落合氏はドジャースの守り方に注目した。
「ドジャースは内野の守りをどうするのかと思ったら、ゲッツー(併殺)シフトを引いた。ここが考えどころなんだ。このまま逃げ切るんだったら前進守備で内野ゴロをバックホームという選択肢もあれば、1点与えて最悪同点でもまた先に進めばいいと、ゲッツー体制を引く。これをどっちを選択するかというのは、チームの方針なのだろうと思う。あれがゲッツーシフトを引いたおかげでショートゴロでゲッツーになったけど、あれが前進守備だったら、下手したら抜けてる」
百戦錬磨の名将も唸ったドジャースの戦いぶり。野球の醍醐味が詰まったワールドシリーズ第7戦は、文字通り歴史的な大激闘だった。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大谷真美子さんら世界の美女がずらり! 常勝軍団ドジャースの名手たちを支える“ゴージャスでセレブな妻&パートナー”を一挙紹介!
【動画】落合博満氏がドジャースのポストシーズンを回想
トロント・ブルージェイズとの頂上決戦は第7戦までもつれた。MLB史に残る激闘のなかで、落合氏は6時間39分の死闘だった第3戦がポイントだったと主張する。延長18回にフレディ・フリーマンのサヨナラ本塁打で勝利(6対5)したドジャースが、仮に落としていればシリーズの流れが大きく変わっていたと推測する。
日本でも話題になった大接戦について落合氏は「両チームとも総動員だったよ。日本ではあまり考えられないような投手、野手の使い方。最終的には野手もピッチャーも残っていない状況になってしまった。これはベンチとしては苦しい戦い方だよ」と回想。そのうえで、ブルージェイズ指揮官のある采配に疑問を呈する。
「ただ1つだけ、第3戦で何でブルージェイズが、あそこまで主力バッターをベンチに下げたかということだね。途中で手を打っていくなかで、そうせざるを得なかったんだろうけども、ピッチャーからすれば非常に楽だったと思う。一発の怖さはもう(ブラディミール・)ゲレーロJr.しかいなかったからね」
両軍3勝3敗で迎えた第7戦、大一番でドジャースは第4戦に先発した大谷翔平を中3日で立てたものの、4番ボー・ビシェットに3ラン本塁打を浴びるなど3回途中でKO降板。劣勢を強いられた。7回終了時点で2-4とビハインドだったが、8回にマックス・マンシー、9回にミゲル・ロハスがともにソロホームランを放ち、ドジャースが土壇場で試合を振り出しに戻した。この追い上げは落合氏にとっても予想外だったという。
「ブルージェイズは(勝利まで)あとアウト2つというところで同点にされるとは、ベンチは思っていなかっただろう。まして、(自軍は)抑え投手だからね。九分九厘勝ちを手中に納めていたんだけども...野球の神様がいたんだろうな」
9回1死から同点に追いついたドジャースはその後、9回途中から“中0日”で救援した山本由伸が無失点に抑える。11回表にウィル・スミスのソロ本塁打でドジャースがついに5対4と勝ち越しに成功する。
ただ直後の裏、山本が1死一、三塁のピンチを迎える。長打が出ればサヨナラ負けの窮地の場面、6番アレハンドロ・カークのところで落合氏はドジャースの守り方に注目した。
「ドジャースは内野の守りをどうするのかと思ったら、ゲッツー(併殺)シフトを引いた。ここが考えどころなんだ。このまま逃げ切るんだったら前進守備で内野ゴロをバックホームという選択肢もあれば、1点与えて最悪同点でもまた先に進めばいいと、ゲッツー体制を引く。これをどっちを選択するかというのは、チームの方針なのだろうと思う。あれがゲッツーシフトを引いたおかげでショートゴロでゲッツーになったけど、あれが前進守備だったら、下手したら抜けてる」
百戦錬磨の名将も唸ったドジャースの戦いぶり。野球の醍醐味が詰まったワールドシリーズ第7戦は、文字通り歴史的な大激闘だった。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大谷真美子さんら世界の美女がずらり! 常勝軍団ドジャースの名手たちを支える“ゴージャスでセレブな妻&パートナー”を一挙紹介!
【動画】落合博満氏がドジャースのポストシーズンを回想




