米スポーツ専門メディア『CLUTCH POINTS』は現地11月18日、千賀滉大（ニューヨーク・メッツ）のトレードの可能性が高まっていると説明。その理由と、移籍先の候補を識者のコメントをもとに紹介した。

　同メディアは、米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者のコメントを引用。千賀についてメッツが「非常に放出に前向きであり、ローテーションの刷新を図るなかで、複数の（MLB球団）幹部はこの冬にトレードされると予想している」との情報を紹介しつつ、「（千賀の）トレードがニューヨークをポストシーズンに戻す秘訣かもしれない」と綴った。

　2025年シーズンは５月までの11試合で６勝３敗、防御率1.60とチームをけん引する働きを見せていたものの、６月12日のワシントン・ナショナルズ戦で一塁ベースカバーの際に右ハムストリングスを痛めて負傷者リスト入り。７月の復帰後は調子が上がらず、ポストシーズン進出を争う９月にはマイナー降格となった。
  　健康を維持できれば、エース級の活躍が期待できる千賀。25年シーズン終了後にはトレード拒否条項の発動範囲が全29チームから特定の10チームに大きく縮小するのに加え、残りの契約は２年2800万ドル（約44億円）と比較的リーズナブルなもの。専門メディア『MLB Trade Rumors』のニック・ディーズ記者は千賀のトレード獲得について、以下のように説明した。

「（ボルティモア・）オリオールズ、（シカゴ・）カブス、（ボストン・）レッドソックス、（トロント・）ブルージェイズ、（サンディエゴ・）パドレスは、今オフ、先発投手の補強を課題としており、メッツがセンガをトレードに出すと決めた場合、どの球団もトレード相手として理に適っている可能性がある。特に魅力的な選択肢となるのは、サンディエゴのような低予算で先発ローテーションの穴を埋めたいチームだろう」

　金満球団にもかかわらず、先発投手の防御率4.13はMLB18位と“中の下”に甘んじているメッツ（データ分析サイト『Fangraphs』より）。「本調子ならエース」と言われる千賀に見切りをつけ、26年シーズンはその総年俸額にふさわしい位置にたどり着けるか。

構成●THE DIGEST編集部

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