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プロ野球

NPB復帰の前田健太、古巣からの“契約オファー無し”に元木大介氏が見解「ベテランとなると…」

THE DIGEST編集部

2025.11.28

来季からNPBに復帰し楽天でプレーする前田。(C)Getty Images

来季からNPBに復帰し楽天でプレーする前田。(C)Getty Images

 11月26日、東北楽天ゴールデンイーグルスは前ニューヨーク・ヤンキース傘下3Aの前田健太の獲得を発表した。同日に自身のインスタグラムを更新した37歳の右腕は、古巣である広島東洋カープからはオファーがなかったと明かした。この件について、野球解説者の元木大介氏が自身のYouTubeチャンネル内で触れている。

 11年ぶりに日本球界に復帰する前田は広島のエース右腕として沢村賞を2度獲得するなど9年間で97勝を挙げ、2015年オフにポスティングシステムでロサンゼルス・ドジャースに移籍。渡米1年目に16勝するなどメジャーで二桁勝利を3度記録、通算226試合で68勝の成績を残した。

 カープを代表する投手として活躍した、かつての功労者に球団がオファーしなかったことについて元木氏は「若手を育てないといけない時期に『ベテランを...』となると、(支配下登録)一枠が減ってしまう。球団が『前田健太投手は、もういらないんだよ』というのではなくて、『ごめん。取れないんだよ』ということだと思う」と見解を提示した。

 また、その時期の球団方針やチーム内の選手の年齢バランスなどから、実力があるから古巣に復帰できるというわけでもないという。
 
「チーム事情があるので。若手がいっぱいいる球団は、ベテランの投手が入って、いろんな技術とかアドバイスを受けられるので。ただ投げてもらってとか、育成のためにも取るのもある。だから、そういうのはチーム事情だと思います。カープも(34歳の)大瀬良大地らベテランの投手がいるから、そこに2人、3人って増えてくると、若手の枠が減ります」

 たとえ球団の功労者であっても、様々な事情から獲得に乗り出せないと語る元木氏。長年読売ジャイアンツのエースとして活躍し、2025年からボルティモア・オリオールズでプレーした菅野智之が仮にNPBに戻ってきた場合でも、「巨人が獲得するとは限らない」と述べる。「100パーセント取るというのは、ないと思います。チーム事情で、若手の方がいいと期待しているのであれば、若手に切り替わる」と続けた。

 ネット上を中心に少なからず波紋を呼んだマエケンの古巣からの契約打診なし。前田はインスタグラムに「カープファンの方々、後輩のチームメイト、関係者のみなさんからメッセージをいただきました」と広島復帰を願う声は届いていたが、「今回は自分の実力不足」と受け止めたうえで、「今のチームには必要ないと判断された事は悔しい気持ちもありますが後輩たちが頑張っている証拠でもあります。なので球団に対して悪く思う事もしてほしくはありません。これがプロの世界です。この事実を真摯に受け止め、新しいチームでプレーする事を決断しました」と、楽天入りの経緯を明かしている。

構成●THE DIGEST編集部

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