米スポーツ専門メディア『FANSIDED』は現地12月２日、山本由伸投手（ロサンゼルス・ドジャース）に関する記事を配信。山本の契約内容がドジャース王朝を崩壊に導く可能性を指摘した。

　その理由が2029年オフに発生する“オプション”だ。23年オフにドジャースと12年３億2500万ドル（約505億円／24～35年）の長期大型契約を結んだ山本だが、もし長期離脱等が無ければ６、８年目終了時点でその後の契約を破棄（オプトアウト）する権利を有している。もし行使した場合、フリーエージェント（FA）として全球団と新たな契約を結べる。
  　このような状況を受けて、同メディアは「山本が今後３年間でナ・リーグのサイ・ヤング（CY）賞級の投手でい続ければ、ドジャースを去る可能性は十分に考えられる」と主張。25年シーズンにCY賞投票３位、ワールドシリーズMVP受賞など印象的な活躍を見せてきた山本がこのパフォーマンスを続けるようであれば、31歳となる29年オフに「ドジャースと結んだ３億2500万ドルをはるかに上回る契約を結ぶことになるだろう」と予想した。

　29年オフには同僚の先発左腕ブレイク・スネルもFAとなる（条件付きの1000万ドルの球団オプションあり）ため、同メディアは「もしドジャースの王朝が本当に終わるとしたら、山本とスネルが退団する予定の2030年が妥当だ」と綴った。

　いくらドジャースと言えども、山本にこれ以上の巨大な契約を提示するのは容易ではない。まだ４年後の話ではあるが、日本人右腕がこの先も“圧倒的な活躍”を続けるのは、ドジャースにとって必ずしも手放しで喜べるものではないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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