ニューヨーク・ヤンキースからフリーエージェント（FA)となっているコディ・ベリンジャー外野手の去就を巡り、複数の大都市球団が動きを活発化させている。現地12月５日、米誌『Sports Illustrated』は「今オフの注目外野手のひとりとして、大市場４球団が獲得レースに加わっている」と報じた。

　FA市場で屈指の存在であるベリンジャーについては、低迷するコーナー外野の補強を急務としているドジャースが、元所属選手である彼のカムバックを画策しているのではないかとの憶測も出ている。
  　そんな中、MLB専門チャンネル『MLB Network』のジョン・モロシ記者が米番組「Hot Stove」に出演し、「コディ・ベリンジャーは現在、メジャーリーグ全体で非常に人気のある名前だ。３つ以上の大都市球団が積極的に彼を口説いている」と説明。具体的に「ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、さらにフィラデルフィア・フィリーズ、そしてドジャースも候補となる可能性が高い」と語った。

　さらにモロシ氏は、ヤンキースを「圧倒的な最有力候補」としつつ、「メッツはリーグ屈指の資金力を誇る。もし本気でベリンジャー獲得に動くなら、外野守備の改善が急務でもあり、獲得に乗り出す可能性は高い」と指摘した。

　フィリーズについては「もしカイル・シュワーバーがFAで退団した場合、その穴を即座に埋められる存在。一塁と外野を高いレベルでこなせるユーティリティ性も魅力だ」として、攻守両面でハイレベルな貢献ができるという見解を示している。

　また古巣ドジャースについては「カイル・タッカーと比べ、費用対効果の高い選択肢となり得る。ドジャースのプレッシャーの高い環境でのプレー経験も経験しており、再契約は十分に理にかなう」と評価した。

　現地ベテラン記者が指摘するように、ベリンジャーの動向は複数球団の思惑が交錯する極めて流動的な状況にあり、今後の交渉の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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