今オフのストーブリーグで話題を集めているのが、デトロイト・タイガースのタリク・スクーバルだ。FAまで残り１年となるなかでトレード移籍の噂が絶えず、連日のように米メディアを賑わせている。

　２年連続でサイ・ヤング賞に輝いた最強左腕を望む球団は少なくない。ただ、その選手価値の高さから、トレードで獲得するには相応の“対価”が必要になってくる。トレード成立までのハードルが決して低くないなか、ニューヨークのスポーツ全般を扱う『Empire Sports Media』が大胆な主張を展開した。

「ニューヨーク・メッツは、スーパースター投手とのトレードで幸運に恵まれるかもしれない」と題した現地12月７日の記事で、メッツならスクーバルを「獲得可能」だと伝えた。

  「契約最終年だからといって、タイガースがささやかな対価でサイ・ヤング賞投手を手放すはずがない。この規模のトレードを成立させるには相応の痛みを伴うだろう。スクーバルは26年シーズン終了後にFAとなるため、“１年限り”の選手のために高すぎる代償を払うかもしれない。ファンのなかにはスクーバルの獲得に賛同しない者もいるはずだ」

　このようにスクーバル獲得のマイナス面を記載しながらも、同メディアは「メッツにはタイガースを動かせるだけのプロスペクトもいるし、何よりトレードで獲得した後に、長期契約で囲い込むだけの資金力がある」として、地元球団の大物獲りに自信を覗かせた。

　１年前のフアン・ソトのように、今オフもメッツが大物を釣り上げるのか。

構成●THE DIGEST編集部

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